各務原アフター2023！弾丸中古屋ツアー！

プラレールの運転会が開催された翌日、特に用事が無いメンバーを集めて軽い旅行に行ったり中古屋巡りをしてプラレールを買い漁るなどのイベントが発生する。こういうことを「アフターイベント」、俗にアフターという。特に遠方で行われた運転会の後に開催されることが多い。
第19回 各務原プラレール運転会の翌日もアフターが行われた。せっかくだからと中部地方の鉄道スポットを巡ってから東京に戻る予定でいたこのアフター、偶然とも必然とも言える巡り合わせにより、当初の予定が崩壊するのであった...

各務原運転会の撤収が完了し、参加者各々が帰路に付く頃。ある人の「あした暇なやつは？」という問いかけにより、暇人3人が集まった。
館長を含めた4人はその晩大垣に宿を取り、同じく宿泊の上で帰宅する予定の1人も呼び、岐阜の駅前にある居酒屋で打ち上げを行った。

翌朝。一日の行動を決める。
「長浜鉄道スクエア、米原の鉄道総研、豊郷小学校旧校舎を見て、余裕があれば三重に出てJRや近鉄を見てから、名古屋の方から東京に帰ろう」と案が出てみな承諾。プラレールのことは一旦忘れて、実物の鉄道を楽しむ。

はずだった。

「長浜鉄道スクエア」に来た。何を隠そう、ここにはED70形が保存されている。
「車体が赤いからおうふくプラレールED-70つみおろしセットのやつだな」と誰かが言う。結局プラレールが出てきてしまうプラレーラーの悲しい性よ。おいおい、プラレールのことは一旦忘れようじゃねぇか。

長浜鉄道スクエアを存分に楽しみ、琵琶湖のほとりを抜けて米原に来た。鉄道総研に保存されている新幹線の試験車を見る。いつの時代も試験車はかっこいいもんだな。STAR21のプラレールだけは出なかったのが残念でならない。ヒカリアンは出たんだがな。
保存車が見える公道から、時たま来る近江鉄道の電車やひっきりなしに来る新幹線を眺め、次の目的地である豊郷小学校旧校舎へ向かう。

中山道を走り、あと少しで到着というところで、外の景色を見ていた館長・アイが妙なものを捕捉した。

「隊長！いま通り過ぎた店のショーウィンドウにプラレールらしきものが！」
「なに！？こんな片田舎の店にプラレールを飾ってる店なんかあるわけないだろ！しかし百聞は一見にしかず！確認しに行くぞ！」

脇道に入って車をターンさせ、店の駐車場に着く。

結局20分以上滞在してしまい、上々な収穫を得る。グレーの車止めや立木、中身が揃った某セット品など。

予定外の出来事に時間を少し失ってしまった。店を出て、豊郷小学校まであとどのくらいかなと地図を見た時、いまいる場所のすぐ脇にブックオフがあるのを発見した。

かくして当初の予定は崩壊し、琵琶湖東地域弾丸中古屋ツアーに切り替わった。豊郷小の前を全速力で通過し、昼食にラーメンを食べてから目星を付けた次の中古屋に向かう。

3店舗目ではEF15と7000形コンテナという謎の組み合わせで売られているのを発見。思いがけない収穫に一同盛り上がった。

続く4店舗目では特にこれと言ったものはなく撤退。気がつくともう夕方だ。中古屋巡りはほどほどにして、ここからは当初の予定通り三重に抜けてから東京に帰ることにした。ついでに草津線沿線に行き、この3月に引退する113系を見送るためにとある踏切に立ち寄った。
113系が来るのを待ちつつ、周囲の景色を眺めていた館長の目に怪しい建物の姿が入った。

「隊長！あそこにあるのは中古屋ではありませんか！」
「なに！？そんなことあるわけないだろ！」

隊長がカメラでその建物をズームして写し、看板の文字を読み上げる。

「年中無休！高価買取！ゲーム！本！DVD！おもちゃ！！！よし、寄るぞ！！！」

113系を見送り、遠目に見えていた5店舗目に入店。しかしプラレールの数が少なく、あえなく撤退。

何事もとんとん拍子で行くことはない。今度こそ中古屋巡りを終わらせて帰ろう。という空気の中、国道1号を移動中のことであった。

「隊長！前方左右に中古屋があります！いかがなさいますか！」
「ここは大事をとって... 寄りましょう！」

左手に見えていた6店舗目に吸い込まれていく。しかしここにもプラレールは置いておらず、先ほど見えていたもう一店舗に入店。

これにて中古屋巡りは終了。三重を経由して関東に帰る。
東名高速を走行中、「朝に保存車を見たんだし、最後も保存車を見てシメないか？」という誰かの提案により、小田急線開成駅の前で解散することに決まった。

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