大阪プラレーラー大忘年会2023

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最終更新:2025年1月7日

むかしむかしそのまたむかし。

まだ平成が半分も過ぎていない、いや過ぎたかな。そんな時代。

プラレールが好きなチビッコたちが、とっても悪いものに出会いました。

インターネット。

そこはあらゆる情報が集い、なんでも調べられる魔法の空間。

まだSNSも動画サイトもない、静かで澱んだ闇の世界。

チビッコは覚えたてのローマ字入力を駆使して、ブラウザでこう検索しました。

「プラレール」

すると出てくる出てくる、数多くのファンサイト。

子供にプラレールを買い与えていたら自分がハマってしまった大人たちが作ったファンサイト。

「大人がプラレールをやってる!?」

驚くチビッコ。そのサイトたちを開くと、楽しそうな運転会の様子や、見たこともないレアなプラレール、そして自作の改造車両がごまんと並ぶ。

そしてまた驚く。

大人がプラレールを持ち寄ってお酒を飲んでいる様子が載っていました。

「大人でもこんなことをするんだ」

そう思ったチビッコ。

あれから20年。チビッコたちは成長し、プラレール仲間も増え、あの頃インターネットで見た光景を図らずも再現してしまうようになりました。

・・・

時に2023年12月。関西方面より大号令下る。

「忘年会をやるぞ!おまいら千日前に集合汁!」

プラレールの虜になった子供たちが成長した姿。それらが今、難波に集う──────。


「よっしゃ〜いくぞ〜!わんつーさんしー!」「いぇ〜い!やはせんぱ〜い!」「おいこら」


たまにゃあね、乗りたいワケですグリーン車に。


時期も時期なので、関ヶ原を過ぎると雪で白くなっていた。


新大阪に到着し、名古屋から別の号車に乗ってきたやはの兄貴と合流。時刻表を見てみると、ちょうど500系が入線してくるところだった。嗚呼懐かしきのぞみ号。こいつで東京と名古屋を何度か往復したのは一生の思い出と言っても過言ではない。


新大阪→なんば→近鉄難波→桜川と移動し、汐見橋から南海電車に乗車。岸里玉出で津崎の兄貴と合流し、天下茶屋で電車鑑賞。なんばに戻ると先の2名は別件があるとのことで、一旦解散した。


ほほう、これが泉北電車か!関東・東海民で、関西方面にもよく遊びにいく館長ではあるが、南海電車方面は縁がなく今回が初めての乗車だった。泉北が南海に合併される前に抑えておきたかった電車なので嬉しい限り。ちなみにこの編成、2024年7月31日からは側面の帯を撤去したデビュー時リバイバル仕様として走っているぞ。


西梅田に移動して羽衣さんと合流。忘年会に参加する前にお昼ご飯といくぜ。「マヅラ」という喫茶店でナポリタンを頂いた。館長好みの店だったぞ。


大阪地下ホームからおおさか東線に乗車し、とある中古屋でプラレールを漁ってから難波に舞い戻る。時間になるとゾロゾロとプラレーラーが集合し、17時過ぎに忘年会が盛大に開始された。

「いい酒飲んでるじゃねえかよ!ディーゼルだろ?」

「ディーゼルです」


プラレーラーたるもの、闇取引は怠らない。


「貴様〜!そのウマそうなツマミを独り占めするつもりか〜!そんなやつにはこうだぞ!」「ひょえ〜!お許しくださいませ御代官様〜!」



ここでも取引かい?

「よっしゃ!そこの江ノ電、チョメチョメ円で買うで!」


嬉しそうな顔をする某氏であった。


「寝台特急が脱走してんねんやけど!誰のやこれ!お、よう見たら濃色やんか。これもーてもええか?」「あかん」「ちぇ」


「おいおい、こっちにはコイツもあるんだぜ?」

「やりぃ!その山手線、1000円で買った!」

「アホ!あと235倍の金額出してもらわな譲れへんぞ!」


誰がなんと言おうとこれは113系関西色!

こうして難波の夜は更けていくのであった...


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