開催日:2022年5月14・15日
皆さんご存知(?)、プラレールを使って真剣な大人の遊びをやっている団体「天通団」が主催するダイヤ運転会にお誘いを受けたので参加して参りました。今回のテーマは「東日本新幹線」です。
路線は東京を起点に、東北新幹線の仙台、上越新幹線の新潟、北陸新幹線の上越妙高、山形新幹線の新庄までが範囲となります。設営と本番の二日間に渡って参加しました。
設営を手伝いに会場へ向かう道中。浦和で電車を乗り換えようとしたら651系同士が駅ですれ違うタイミングだったので撮影しました。この記事を執筆している時点で約3年半前の出来事ですが、今やこれすら過去の光景だとは俄かに信じられません。
会場に着くというタイミングで資材搬入組ご一行とばったり。搬入を手助けです。
新幹線のダイヤ運転会と言えど、時代設定や区間によってはもちろん在来線も絡んできます。これはその一環として用意された185系の「おどりこ号」、しかも屋根が塗装されているタイプかつかなりの美品。こんなレアなアイテムすら必要な情景として徴用されます。
そう、この時はまだリアルクラス登場前。185系が完全新規造型で製品化されるなんて夢にも思っていなかった時代です。三年一昔。
会場到着後、プロジェクターに投影された実施概要を基に机の配置を行います。レイアウトは設計済みなため、それに合わせた形に机を組んでいきました。
起工式もとい奇行式を執り行い、いよいよ設営だと思ったら「プラレール有識者諸君はこっち」と別部屋に押し込められ、レイアウトに必要となる橋脚の加工作業を任命されました。
ひゃあ、途方も無い。加工ガイドが配られ、必要な加工が指示されます。必要個数までも決められています。
完成した加工橋脚は会場へと輸送されていきます。加工組は下請け作業専従特設対策室、通称「下特対(かとくたい)」を設置しこれに当たりました。加工橋脚は「極悪単線・複線橋脚」と名付けられています。
設営中の会場の様子。
使えるものは全て使う、それがダイヤ運転会のレイアウトです。高架線の下を通る地上分岐線が橋脚に干渉する事が判明するや否や、古の単線橋脚が動員されました。しかもミッキーポッポのもので揃えてあります。
完成した福島駅。2面4線+通過線の構造、どうやって高架で再現するのかと思えば、橋脚の上に衣装ケースの蓋を置いてその上に設置するというパワープレイでした。
指令ブース。
実際に使われる車両の選別。モーターの状態等により同じ車種でもダイヤに乗らない車両があるため、新品の乾電池を搭載した状態で設定された区間を時間内に通過できれば使用、そうでなければ失格となります。
古今東西森羅万象、参加者が持ち込んだあらゆるJR東日本の新幹線が一堂に会しました。塗り替え品や非売品もいたり。そうそう、この時はまだ「200系カラー新幹線(E2系)&E3系こまちダブルセット」は未発売です。
いよいよ本番の2日目。館長は新白河に配置されました。
建て付けの悪そうな駅にいるじゃないかよ!新白河だろ?
新白河です。
各車配置に付け!
車庫及び始発駅に送り込まれるE6系とE5系の車列。
ぶっつけ本番というわけにも行かないので、まずは練習ダイヤなるもので流れを把握。参加者全員が全員プラレールのスペシャリストというわけではないので、駅やポイントの操作もこの練習時に慣れておく必要があります。
さぁいよいよ本番... なんですが、ダイヤに沿って電車を走らせるのが思いのほか超大変で、いくら通過列車の多い新白河駅担当と言えど写真を撮っている暇がありません。なので次の写真で最後となります。
ちなみに本番ダイヤ中、新白河の構造が原因で列車の操作中に駅が崩壊する事故が発生し、ダイヤが大幅に乱れる場面がありました。これは片持ち状態となっていた極悪橋脚が度重なる列車の通過によりバランスを崩し、車両が停まっているホームごと通過線側に倒れ込んだものですが、周囲からは「館長が壊した」「館長がダイヤを乱した」「誰が 誰がダイヤ乱す」などと口々に言われてしまったので、自分が悪いということにしておきます。申し訳ありませんでした。
というわけで最後の写真。検測。