ピース箱 1950年代

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1960年代▶︎
最終更新:2021年9月16日

ピースは発売当初の絵柄を1952年にデザイナーのレーモンド・ローウィがデザインしたものに刷新した事で売り上げが急増し、空前の大ヒットを記録します。
人気になれば当然手に取る人も増えるので、当時の他の銘柄「光」「いこい」「ホープ」などと共に宣伝や記念品などに起用されました。 本ページでは1950年代(発売当初の1946〜1949年のものを含む)の非通常デザインの箱を発売年ごとに展示していきます。

1946〜52年

復興大博覧會
ピース初の記念箱。1948年に毎日新聞社が大阪で開催した「復興大博覧会」の開催記念です。イラストではなく文字だけのデザインなところに方向性を決めかねていた様子が伺えます。

通常品 初期デザイン②
ピース発売当初のデザイン。1946年の発売時は上下の線とロゴを囲む模様が黄色印刷だったのですが、1949年4月4日から金色に変更されました。 これはその時のもので、形態としては2代目となるため「初期デザイン②」としています。 この色使いが1949年の以来現在まで続いています。
同年6月1日から専売局が日本専売公社に改組されたため、この形態での発売は2ヶ月ほどで終わりました。

通常品 初期デザイン③
日本専売公社に改組されてからのもの。1952年4月1日に新デザインで発売されるまでの約3年間使われた形態です。以前は白だった文字も全て金色にされているのが特徴です。

1951年

講和記念
旧デザイン時代の記念箱。サンフランシスコ講和条約締結を記念して発売されたものです。国会議事堂と国旗、そしてPEACEの文字が平和の訪れを表しているかのようです。 この頃はまだ「日本專賣公社」表記です。

1952年

通常品 現行デザイン
1952年4月1日からレーモンド・ローウィがデザインした絵柄に変更した新パッケージが発売されました。警告文の義務付けなど箱の見た目が変わってはいますが、2021年現在まで続いているデザインです。
2枚目のものは若干地色が薄いのですが詳細は不明。生産ロットの違いかもしれないです。1967年5月1日から1968年10月にかけて裏表を同一デザインにしていた時期があったものの結局戻されているので、薄い方は1952年から1967年にかけての物の可能性があります。

神戸みなとの祭記念
1952年のデザイン刷新後としては初となる記念ピース第1弾。 「講和記念」以降は全て「光」が記念パッケージを担っていましたが、これを境にピースの出番が多くなりました。 碇の形をした埠頭に船が入り、提灯が並んでいる抽象化されたお祭り会場を表しているようです。

1955年

桓武天皇1150年祭記念のパッケージ。Peaceの字間が何故か空いてるのが気になる箱です。裏表で文字色が金色と銀色にされているのがアクセントになっています。

国際商業会議所㐧十五回東京総会 一九五五年東京国際見本市記念
国際商業会議所の東京総会が開催された記念品。

金閣復興記念
1950年に放火で焼失してしまった鹿苑寺(金閣寺)の舎利殿が復元再建された記念のパッケージ。あの綺麗な金閣も昭和の建築なんですよね。 背景の山は誇張して描かれていますが、有名なアングルで見る金閣と松の木の情景が上手く表現されていて素晴らしいです。

神戸市復興十周年みなとの祭記念
戦災復興から10周年を記念した神戸市のイベントの記念パッケージ。神戸港の海岸線と船が描かれているのが良いですね。

1956年

第五回太平洋観光会議記念
「太平洋アジア観光協会」の第5回会議開催を記念したもの。
デザインは通常のものと共通です。

マナスル登頂記念
1956年5月9日に日本山岳会隊がマナスル初登頂を果たした記念に発売されたもの。

開都五百年「大東京祭」記念
1457年に江戸城が開城してから100年を迎えることを記念して、都民の日である10月1日に開催された大東京祭の記念パッケージ。江戸ちっくなデザインをしています。

第十一回国民体育大会秋季大会記念 兵庫県
第11回国体である兵庫国体の開催記念パッケージ。開催地兵庫と言えば神戸港!と言わんばかりに港の様子の描かれています。 奥の稜線は六甲山でしょう。ポートタワーが無い頃の神戸港をイラストにしたものと思うと結構貴重なものだったり。

東海道線電化完成記念
日本の大動脈、東海道線の電化工事が1956年11月19日の米原〜京都間で完了した事に伴い、東京〜神戸間の全線の電化が完成したことを記念して発売されたデザイン。その車体色から青大将色と言われた「つばめ・はと号」が描かれています。 正面がEF58形、背面は展望車です。展望車にはフクちゃんが乗っています。

1957年

アジア善隣国民運動記念
第二次世界大戦により日本との関係が悪化した東南アジア各国との関係改善を図るために行われた運動の記念パッケージ。

宇治平等院落慶記念
1950年から1957年にかけて行われた平等院鳳凰堂の大規模修繕が完了したことを記念したもの。色使いと手前の鳳凰像が良い味を出しています。

東山動、植物園開園二十周年 世界探検博覧会記念
名古屋市にある東山動植物園の開園20周年を記念したパッケージ。「世界探検博覧会記念」は同園で企画されていたイベントのうちの一つのようです。 やけにカラフルなシマウマが目を引きます。

𠮷田神社鎮座千百年記念
京都市左京区の吉田神社が西暦859年の創建からまもなく1100年経つことを記念し開催された「御鎮座1100年大祭」の記念パッケージ。緑地に斎場所大元宮を描いたデザインがおしゃれです。

世界探検博覧会記念
こちらは大阪にある「みさき公園」の開園を記念して行われた「世界探検博覧会」の記念箱。キリンが特徴的です。

全国交通安全運動十周年記念
交通安全運動が10周年を迎えた記念のパッケージ。一見よく分からないデザインですが、交差点を上から見下ろした様子を図案化したものでしょうか?

1958年

一九五八年日本国際見本市記念
1958年に大阪で開催された日本国際見本市の記念パッケージ。21ヶ国が参加した見本市だったようです。 大阪城が描かれています。

官報創刊七十五周年記念
1883年の官報創刊から75周年を迎えたことを記念したパッケージ。裏面に官報がそのまま印刷されているのがナイスです。

和歌山城再建記念
戦時中の空襲により焼失していた天守閣を含む和歌山城の施設を1958年に再建した事を記念したパッケージ。水玉の地に扇形、その中に和歌山城が描かれている洒落たデザインです。

京都市自治六十周年記念
1898年10月15日に京都市が誕生して60周年を迎えた事を記念したパッケージ。 裏表とも同じデザインになっていますが、片面は御所、もう片面は1927年に完成した京都市役所本庁舎が描かれています。
余談ですが、京都市役所本庁舎は2017年から2021年にかけて本庁舎の復元工事を含めた再整備が行われ、9月1日から供用が再開されています。

浅草観音本堂落慶記念
1945年に空襲で消失した浅草寺の本堂が1958年に再建されたのを記念したパッケージ。 再建を記念して創られた寺舞「金龍の舞」の様子が描かれています。

明治神宮遷宮記念
明治神宮は元号の名がついている通り、1920年に誕生した比較的新しい神社です。 1945年の空襲で本殿が焼失したため、翌年からしばらくの間は仮殿が建てられていましたが、1958年10月31日に本殿が再建、御霊代の遷座が行われました。 それを記念したパッケージです。
神社仏閣系の記念箱はどれもかっこいいデザインをしてますよね。

1959年

皇太子殿下御成婚記念
ミッチーブームに沸いた日本ではもちろん記念のピースも発売されました。単一の記念箱としてはかなり大量に作られ、全国で3000万個が出荷されています。

一九五九年東京国際見本市記念
1959年に晴海埠頭に開場した真新しい東京国際見本市会場で開催された東京国際見本市の記念パッケージ(ややこしい)。 ピースなのに鳩ではなさそうな鳥が描かれています。なんの鳥なんでしょうね?

名古屋開府三百五十年 名古屋城再建記念
戦時中、空襲により大部分が焼失してしまった名古屋城を再建し、1959年に完成したことを記念したパッケージ。 紫地の厳かな雰囲気とシャチホコの組み合わせが絶妙な雰囲気を出しています。


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