電動ハイウェイバス

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第2回▶︎
公開:2021年8月12日
最終更新:2022年3月15日

時に、西暦1966年。鉄道玩具として徐々に板についてきたプラレールシリーズに新たな仲間が加わりました。
それが「電動ハイウェイバス」です。
電動プラ汽車と同じ足回りを使い、プラレールのレールでも遊べるようにした電動ハイウェイバス。 高速道路の発展を反映したものと考えられますが、結局はプラハイウェイやプラロードに見られるように、プラレール世界での自動車は独立したシステムとして再構築されるようになってしまいました。 単品でも発売された他、セット品もあったようですが、セット品は現在に至るまでカタログ写真しか見つかっていません。 色は白の成型色が基本ですが、黄色に成型された個体も見つかっています。
鉄道玩具のラインナップとしてのバスという微妙な立ち位置だったせいか、1970年の製品ラインナップ見直しの際に引き継がれず、1969年に絶版となっています。
その短い生産期間のため、現存数も少なく、細かなディテールが分かる写真もあまりネット上にアップされていないようです。
今回、プラレール資料館の企画特別展の第1回として電動ハイウェイバスを展示することにしました。 過去にはこんな製品もあったんだなと思って頂けたら幸いです。

▲箱付きの単品。プラレールのシステムを流用した製品ですが、プラレールとして扱われていないことが分かります。
▲箱付きの単品。プラレールのシステムを流用した製品ですが、プラレールとして扱われていないことが分かります。

▲前面と背面。運転手とバイガイド、そして乗客が印刷されたブリキのパーツが車内に収められています。
▲前面と背面。運転手とバイガイド、そして乗客が印刷されたブリキのパーツが車内に収められています。

▲サイドビュー。バス窓と折戸の表現が泣かせます。

▲足回りは電動プラ汽車と全く同じです。

▲台車のサイドビュー。上がハイウェイバス、下が電動プラ汽車です。連結器の有無が大きな違いですが、その他は本当に全く同じです。
▲台車のサイドビュー。上がハイウェイバス、下が電動プラ汽車です。連結器の有無が大きな違いですが、その他は本当に全く同じです。

▲車内のブリキパーツ。

▲こちらは黄色い個体。リード線まで黄色なのは偶然でしょうか?
(2021年10月27日に画像を更新しました。以前掲載していた画像はこちらです → / )
▲こちらは黄色い個体。リード線まで黄色なのは偶然でしょうか?
(2021年10月27日に画像を更新しました。以前掲載していた画像はこちらです → / )

以下はおまけのジオラマ風写真になります。

大勢の子どもを乗せたハイウェイバス。駅前のバスターミナルを出発して踏切待ち。
大勢の子どもを乗せたハイウェイバス。駅前のバスターミナルを出発して踏切待ち。

ハイウェイで渓谷を渡って観光地へ!いってらっしゃい!


当ページ制作にあたり、けーからさん、なべたさん、わぐちんさんに資料のご提供を頂きました。ありがとうございました!
[追記 2021年10月27日]
けーからさんより撮り直した写真を頂いたので、黄色い個体の写真を更新しました。以前の写真はポップアップ画像として残しておくことにします。
[追記 2022年3月15日]
なすさんが所蔵する箱付き個体の写真を掲載しました。現存数は極めて少ないと思われる貴重な品です。

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