クルーズトレインDXシリーズから始まった、車両の写真がデカデカと印刷されているタイプの箱。先のものはシリーズとして分類できましたが、2022年3月になってシリーズとしてまとめられない製品が出てきました。
まだ通称なども定まっていないため、暫定的に「その他の車両セット」と称し、新規ページを作成しました。
1編成の車両のみが入った製品ですが、プラレール公式サイトではセット扱いされています。そのため展示室ではセット品扱いとしますが、車両単品発売年表にも掲載しています。(年表では「専用箱」としています)
「長編成で走らせよう!新幹線N700S確認試験車 中間車セット」を収蔵するにあたり、どこにも分類できない事に気がついたのでこのページに含めることにしました。
長編成で走らせよう!新幹線N700S確認試験車 中間車セット(2020年3月19日)
「かっこいいがいっぱい!新幹線N700S確認試験車 立体レイアウトセット」と同時に発売されたプラレールとしては異色の中間車のみのセット。
「かもつしゃりょう」や1両単品などを除けば、過去に中間車のみで発売された製品は「たのしい中間車セットA」(1993年)「新幹線 中間車3両セット」(2002年・非売品)「スーパーレールカーゴコンテナ車セット」(2005年)の3例のみ。それに続く4例目になります。
「立体レイアウトセット」で組まれている3両編成にこのセットを繋げることで8両編成の長い編成で遊べるようになります。
中間車の内訳は、2号車(747-9001)・4号車(745-9001)・12号車(745-9601)・13号車(745-9501)・14号車(746-9201)の5両。このうち、2・13・14号車にはプラキッズを乗せられます。
2号車と14号車は共通の車体となっていて、号車番号が違うだけになっています。実車は形式が違うので当然見た目も異なりますが、そこはプラレールといった感じですね。
「のぞみ」30周年記念 300系ノスタルジックサウンド仕様(2022年3月24日)
1992年3月14日に300系のぞみ号がデビューしてから30周年を迎えたことを記念した製品。中間車1両に当時の車内チャイム入りの放送を搭載したサウンドプラレールです。
車体は2019年3月に発売された「ライト付パパとぼくの300系&N700系TypeAのぞみダブルセット」のものをベースに、2002年の新幹線一斉リニューアルの際に失われた大型のパンタグラフカバー付きの中間車が復刻されました。このタイプの中間車で屋根がグレー塗装となっているのは今回が初めてとなります。
編成モデルは量産車第一号編成となるJ2編成です。
2022年は300系デビュー30周年であると同時に、2012年3月16日の引退から10周年。700系デビュー後もよくのぞみで利用したので馴染み深い電車です。
非常にワガママですが、登場時の姿を再現するならサウンド車には「人形あそびのぞみ号」ベースの中間車を復刻してほしかったですね。通常品と繋げるとパンタグラフカバーが2両を跨いで連続してくれるのでかなりかっこいいんですよ。
最後のブルートレイン 北斗星DD51重連仕様(2022年3月24日)
1988年3月13日に運行を開始、2015年3月13日に営業を終了したブルートレイン「北斗星」。プラレールでもお馴染みの列車です。
電源車がないものの、いっぱいつなごうブルートレインセット(2002年4月25日発売)の車両のみを発売した製品という感じですね。牽引機は1100号機と1138号機。
今までグレー一色だったクーラーが銀色に塗られたのが今回の製品で特筆すべき点になっています。製造を取り巻く情勢で1両減車となってしまったのが残念ですが、些細なグレードアップが嬉しい製品です。
海鮮おとどけ列車 E7系新幹線かがやき(2022年12月29日)
2022年最後の製品にして、紛うことなき迷製品が出てきました。
JR東日本が2020年10月から2021年3月にかけて開催していたキャンペーン「かにを食べに北陸へ。」の、ズワイガニがE7系に跨っているキービジュアルを製品化したという、かなり面白いコンセプトの車両セットです。
カニ・ブリ・シロエビのフィギュアが付属し、クリア成型にした中間3両に乗せることができる... と言うと何を言ってるんだって感じなんですが、実際そうなのでそうとしか言いようがありません。
実際に北陸新幹線で鮮魚を輸送する事業が行われており、2021年に先行してモデル事業が行われ、2022年度からは夏・秋・冬にそれぞれシロエビ・ベニズワイガニ・ブリを富山駅から都内に輸送する『富山のさかな』季節列車の運行が本格的に開始されています。
新鮮な日本海の幸を速いかつ時間に正確な新幹線で輸送する事業を、プラレールに落とし込むとこうなるんだなと思える製品ですね。
E7系の先頭車にカニフィギュアを乗せているのがなかなか滑稽ですが、これは箱にある通り正しい遊び方です。
銀河ドリームライン C58形239号機 SL銀河(2023年3月16日)
2015年8月に発売された「いっぱいつなごう C58 SL銀河セット」の実質的な再販版。シックな色合いの箱が素敵です。
2014年4月に釜石線で運行を開始したSL銀河ですが、客車の老朽化により2023年6月の運行を最後に廃止されることが決定。特に明言はされていませんが、箱の説明文にも引退の旨が書かれているので、引退記念商品という位置付けですかね。
「実質的な」と書いたように純粋な再販とはならず、C58のナンバープレートが青いものに、前照灯の縁と給水加熱器の飾り帯に金色の色差しが施されています。客車はクリア仕様になりました。クリア車体もなかなか似合います。
最近の製品としては珍しく、発泡スチロール省略の袋捻り梱包が使われています。
新幹線開業60周年記念 新幹線 N700S Wチャイム仕様(2024年9月14日)
東海道新幹線開業60周年記念商品のひとつ。2003年11月24日から2023年7月20日まで使われていた車内チャイム「AMBITIOUS JAPAN!」と、2023年7月21日から使用されている「会いに行こう」の新旧車内チャイムが流れるサウンド車を組み込んだN700Sの4両編成です。
編成は1・5・12・16号車で、2両目の5号車がサウンド車になっています。トーマスのおしゃべりシリーズ(えいごプラス)と同様のシステムを搭載しており、屋根上のボタンを押しながら電源ボタンのON・OFFを切り替えると車内放送が変化する仕組みになっています。「1/2とめレール」が付属します。コスト増の影響か、このセットも発泡スチロール省略の袋捻り梱包です。
しかし、AMBITIOUS JAPAN!が往年のチャイムとなってしまうとは... 時の流れは恐ろしいですね。