現行品・絶版品問わずレールを紹介します。過去から現在にかけて多彩な製品が発売され、パッケージの違いも数多くあります。
このページでは直線や曲線、ポイント系をまとめています。付番がされているものは番号順に掲載していき、付番導入前に絶版になったものはページ後半にまとめています。
60年以上規格が変わらないのが素晴らしいです。
登場からほとんど姿を変えていないプラレールの一番スタンダードなレール、直線。スタンダードすぎて逆に未開封品があまり出てこない一品です。
3枚目は1993年に登場した最初期の透明袋(当館では便宜上「透明袋タイプ①」と呼称します)。キャッチコピーが無く、店頭での吊り下げが穴に棒を通すのではなくフックとなっている等、新規パッケージなりの試行錯誤が見られます。
1996年頃に他のレールも新パッケージになったことに伴いキャッチコピー入りのデザインになった模様です。(要調査案件)
[2021/06/22 追記]
神奈川県の大船で透明袋タイプ①の「R-03 曲線レール」を発見しました。
これにより、試作パッケージという仮説は立証できず、他のR付番品も同時期にタイプ①で発売されている可能性が高くなりました。
[2022/09/13 追記]
「透明袋タイプ②」の直線レールを収蔵しました。こう並べてみると、②が程よく改良されているのが分かりますね。
R-01 直線レール(ジャスコオリジナル)
R-03 曲線レール(ジャスコオリジナル)
1998年頃にジャスコ限定で発売されたカラフルなレール。赤・黄・白・緑の4色セットです。
1/2ちょくせんレール / R-02 1/2直線レール
レイアウトの調節に便利な1/2直線レール。R-02と付番されている通り案外古く、1974年発売の古参レールです。
今も昔も変わらずの曲線レール。1990年頃の一時期、「プラレールカード」との名前で製品のモデルになった車両の写真カードが封入されていました。
透明袋タイプ①のものは日本製です。上の同パッケージの直線レールがタイ製であることから、1993年頃がレールの製造国移行期だと考えられます。
複線規格登場前のレール。Y型レール(下の方に掲載)を使う事で曲線区間を複線にする事が出来た代物です。
複線レール登場後、及びY型レール絶版後は全くと言っていいほど使い道が無く、1986年発売の「往復EF-66立体積み降ろしセット」で積み下ろし側の高架線に使われていた程度です。
1993年発売の「きかんしゃトーマスセット」でも複線の外側として使われていましたが、その後は特に使われることもなく、結局1986年以降は影を潜めながらも謎に1997年までラインナップに載っていました。
ふくせんちょくせんレール / R-04 複線直線レール
プラレールの定番、複線直線レールです。1968年に発売され現在でも発売されている古参ですが、何故か1974年に一度単品がカタログ落ち、1975年に絶版となっています。
正式名称はもちろん「ふくせん-」ですが、発売当初は新システムアピールのためにふくせんプラレールとして独立した展開がされていたこともあり、タグには単に「ちょくせんレール」とステッカーが貼られていました。
カタログ落ち後もセット品ではたまに出ていたり、同期の「ふくせんきょくせんレール」は発売当初から現在まで途切れる事なく現役という、変に不憫な経歴を持っています。
曲線はともかく、直線は単線レールで敷けるだろという判断があったのかもしれませんね。1998年に大曲線レールの欠番を埋める形で「R-04」として再発売、現在に至ります。
[2022年3月11日 追記]
既に掲載している青タグのもので、レール面がザラザラしたものになっているものを発見したので追加しました。1973〜74年頃が転換期のようです。
[2023年5月8日 追記]
某氏に「付番「12」が付いた青タグのものを見た事がある」との情報をお寄せいただき、絶版年が1974年ではなく1975年に入ってからという事が確定したので上記本文等を含めていくつかの記述を追記・修正しました。
[2024年10月28日 追記]
1998年に再販された当初の形態、区分で言えばOPP袋タイプ②の「R-04 複線直線レール」を収蔵しました。ただでさえ珍しい再販当時の未開封品ですが、よく見てみると旧トミーロゴのパッケージなのにレールには新ロゴが刻印されているのが分かると思います。これは2002年に生産された旧パッケージの最末期品となり、パッケージとレールの更新の過渡期を示す非常に珍しい個体となっています。
レール単品としては「ふくせんちょくせんレール」とは直接的な繋がりはないものの、当館では便宜上同一製品として扱います。
ふくせんきょくせんレール / R-05 ふくせん曲線レール
1968年から現在までずっと生産され続けている複線曲線。1988年以降は「R-05」が付番されてます。「ふくせんちょくせん」同様、発売当初は「きょくせんレール」とだけ命名されていましたが、1974年以降に「ふくせん」が冠されました。
プラレール40周年を記念して1999年に発売されたもの。直線と曲線をセットにしたお得なレールパックです。かなり珍しい一品。
1975年に「おうふくプラレールりったいつみおろしセット」で「直線坂レール」としてデビューし、1984年に単品発売された現在も現役のニュー坂レール。
同じ機能を持つ「大橋レール」が先に存在していたので区別のために「坂レール」と名付けられ、大橋レールが絶版となった後の1998年に「ニューブロック橋脚」が同梱されると同時に「ニュー」を冠し、現在に至ります。
登場から単品化まで期間が開いているため、途中で再設計したらしく「直線坂レール」と「坂レール」は一見同じもののようで若干長さが異なるみたいです。
1968年に「電動用橋レール」に代わり登場した坂レール。1988年にR-07の付番が与えられ、1996年まで発売されていたロングセラー品です。
現在の坂レールである「ニュー坂レール」の前身と思われる事が多いですが、ニュー坂レール自体は1975年に「直線坂レール」としてデビューしており、20年ほど共存していました。
1995〜96年頃に包装がタグ付き袋からOPP袋に変更されていますが、1996年に絶版となったためOPP袋入りのものは非常に珍しい一品となっています。
長くラインナップにあったために何度か橋脚が変わっており、発売から1970年頃までは初代橋脚、70年頃から75年頃までは爪なし黄色橋脚、75年頃から79年頃までは爪なしオレンジ橋脚、79年から絶版までは爪ありの黄色橋脚が付属していました。
全バリエーションを集めるまでどれだけ時間がかかるのか、そもそも未開封で現存しているのか...
[2023年8月3日 追記]
3代目タグのオレンジ爪なし橋脚のものを収蔵したので、おおはしレールのバリエーションはこれにてコンプリートとなりました。案外現存しているものですね。
大橋レールの絶版以来欠番となっていたR-07を埋める形で2003年5月29日に発売。その名の通り、直線レール2本分で1本の長さにしたレールです。橋脚の位置を自由に配置したい高架区間や、「大鉄橋」のレールなどで使えます。
プラレールの初期から現在まで販売され続けている定番のレール。発売当初から一貫して車止めが2個付属します。1988年以降はR-08が付番されています。
製造時期によって様々な改良が加えらています。発売当初は車両の速度も遅くて持ち上げるだけで事足りたからか、ストッパー部分が細くギザギザのないものでしたが、1980年頃にギザギザが入ったものに改良されました。
これは車両底面との摩擦力を上げることで2スピード車(当時だと「急行電車」のみですが)を確実に停めるための改良だと考えられます。
レール面はストッパーに改良が加えられた後も当初のツルツル面のままでしたが、80年代後半にやっとギザギザ面になりました。
また、折れやすいことに定評のあるレバーは2010年代前半に短くなり、破損頻度を下げています。
車止めも若干改良されており、ステッカーの処理が1980年頃に変更されています。
おうふくプラレール リターンレール / 往復リターンレール / R-09 往復リターンレール
往復プラレール専用のレール。1992年の「往復EF-66電気機関車」の絶版に伴い、同時に生産を終了しました。
黄色タグ時代のみ「往復」の振り仮名が「おうふく」ではなく「おおふく」なのが特徴。
ジョイントレール / R-10 ジョイントレール / R-10 ジョイント
中途半端な長さのレールですが、今でも探してる人は多いはず。初期の頃から生産され続けていたレールですが、1997年の1/4直線レールの登場に伴い1998年に絶版となりました。
初期のレールは成型精度がまちまちだったため、それを補完したりジョイントの向きを変えたりするために用いられました。
よく「1/6レール」と呼ばれることがありますが、6個繋げると直線レールより幾分か長くなるのでこの呼び方は正しくありません。
1975年に絶版となった旧版に代わり、1998年に発売された2代目の「Uターンレール」です。「くるりUターン のぞみ号セット」で登場したものを単品化したもので、2023年現在に至るまでセット品でいくつかのカラーバリエーションも出ています。
旧版とは異なり複線幅は複線規格に合わせられ、通常のレールと同一の構造としたのでブロック橋脚を使って何段も積み重ねることも可能になりました。「信号機」が付属します。
ターンアウトレール / R-11 ターンアウトレール
1974年に発売されたターンアウトレール。今でも定番のレールとして第一線で活躍する頑張り屋です。
[2022年7月27日 追記]
以前よりレール面がツルツルとなっている最初期のターンアウトレールがあることが分かっていましたが、この度未開封品が発見されました。
レール面がツルツルからザラザラに移行したのは1974年内という事が分かっているため、この最初期品の製造期間は極短期間だったと考えられ、大変珍しい個体となっています。
1975年に商品付番が開始されているため、付番が付く前に生産されたザラザラのターンアウトレールも存在していると思われます。見つかる事を期待します。
8の字ポイントレール / R-12 8の字ポイントレール
これも1974年発売の意外と古いレール。
1988年以降は「R-12」が付番されています。
単・複ポイントレール / R-13 単・複ポイントレール / R-13 単線・複線ポイントレール
線路を単線から複線にするためポイントレール。1974年に発売され、改良を加えられながらも現在までラインナップに乗り続けています。発売当初は線路間が接続されていませんでしたが、レールが歪んでしまうと複線レールと繋げた際にズレが生じてしまうため、後年に複線レールと同様の梁が追加されています。
交差ポイントレール / R-14 交差ポイントレール
1977年にセット品「コロコロプラレール」で単線交差ポイントとして登場。単品は翌1978年に発売され、40年以上現役です。1988年以降はR-14が付番されています。
レイアウト組み込み時の調整用に「1/2直線レール」が4本付属しています。
複線ポイントレール / R-15 ふくせんポイントレール / R-15 複線ポイントレール
「ふくせんプラレール」システム登場と同時に発売されたシーサスクロッシングのポイント。発売当初は「ポイントレール」とだけ呼称され、レバーがあるタイプと架線柱1本の組み合わせでした。
1978年から、1975年発売の「おうふくプラレールりったいつみおろしセット」で登場した「クロスポイント」が「自動ポイントレール」と改称の上同梱されています。1988年にR-15の付番が与えられ、2012年まで発売されました。
「自動ポイントレール」は下に掲載している「自動ポイント」と紛らわしいために早々に呼ばれなくなり、90年代以降は「ノンレバータイプ」に改称されています。
絶版後の2018年5月に発売された「レーンがクロス!E5系新幹線はやぶさベーシックセット」でノンレバータイプが「自動クロスレール」として一度きりの復活を果たしています。
ちなみにこの2種類の複線ポイントレールを呼び分ける人は皆無に等しく、大抵「レバーがある方」「ない方」などと呼んで区別されています。
[2023年9月15日 追記]
2023年11月発売の「キミが運転!グリップマスコン E5系新幹線はやぶさDXセット」にて、5年ぶりに「自動クロスレール」が再度復活。元々は往復プラレール用の「クロスレール」として生まれたこのレール、再びバック走行の時は直進するという機能を使う時が来たようです。
2011年4月に発売された「連結!E5系「はやぶさ」&トミカ駅前ロータリーセット」で初登場した複線幅広ポイントレールです。2012年8月に「複線ポイントレール」と入れ替わる形で単品発売されました。セットでは幅広側のジョイントが凹凹の組み合わせでしたが、単品化に際してセット品の幅広側直線部のジョイントを凸とした「A」と、その対となる「B」が用意されています。
「都会の駅」や「地下直線レール」などを横に並べた状態から通常の複線幅に変換でき、「プラキッズ街の駅」などを使って島式ホームの駅も簡単に作れるようになったりと、レイアウト作成において大きな変化をもたらしたレールです。
1978年に発売され、2022年現在もラインナップに載っている結構古いレール。直線 + 1/2直線分の長さに、単線・複線ポイントレールとターンアウトレールが合わさった複雑なポイントです。レイアウトに組み込んだ際の調整用に1/2直線レールが付属しています。
後年に発売された「自動ターンアウトレール」と同じく、車両が通りかかると動力台車でレバーを引っ掛け、進行方向が自動で変わるギミックを搭載しています。
新発売時に発売されたアピール用と思われるセット「自動ポイントセット」は何故か車両に寝台特急が選ばれており、人気のセットになっています。
1972年から81年頃まで発売されていた「てんてつき」に代わり、1981年3月に発売された「ニューてんてつき」。発売当初から1996年までは両端が凹ジョイントとなっていたため、ジョイントパーツが4個付属していました。
発売翌年にトミーのロゴが変わったため、黄色タグで青いステッカーのもの(1枚目)は地味にレアものです。
長らく定番のレールとして発売され続けていましたが、2014年に絶版。以降は「J-06 操車場」の一部として成型色を灰色に変えて現在も発売中です。
R-18 坂曲線レール
1988年に発売され、2024年現在も現役のレール。1987年発売の「2スピード新幹線 立体ステーションセット」で初登場したものの単品化です。ターンアウトレールなどと同じく、ジョイントの向きによりレールのA・Bがあり、それぞれ4本ずつ入っています。坂曲線を使うにはなくてはならないミニ橋脚は16個入りです。レール自体に橋脚が成型されている関係上、収納時の幅を取るため、レールとしては珍しく発売当初から一貫して箱入りになっています。
発売当初の箱写真の車両は「2スピード新幹線」、後に「2スピードのぞみ」に変わり、2002年頃からは「500系新幹線」、2006年頃から現在にかけては「ドア開閉E231系500番台山手線」が採用されています。
「自動ポイント」よりも単純な構造ですが、発売は1990年と少し後のレール。こちらも直線 + 1/2直線分の長さを持つ若干長いレールです。ターンアウトレールと1/2直線レールが付属しています。
2005年に新発売されたフレキシブルなレイアウトが組めるまがレール。1つ1つのパーツが独立している蛇腹状になっていることから、何度か節ごとに着色した「カラフルまがレール」なるものが発売されています。
「グレーカラーバージョン」は2007年に販路が限定された上でこっそり発売されたもので、大型店舗のおもちゃ売り場などでしか買えなかったみたいです。
2008年1月発売。2007年から展開していた地下鉄シリーズの「地下レールセット」の内容から単品発売されたもの。同時に発売された「地下の駅」は既に絶版になっていますが、こっちは今でも現役です。
発売当初の箱には銀座線01系、そして地下の駅との組み合わせが載せられていましたが、どちらも絶版になったことに伴い、イーストアイと地下直線レール同士の組み合わせに変わっています。
R-26 高架直線レール
R-27 高架曲線レール
1999年発売の「高架レールセット」で初登場した高架直線レールと高架曲線レールの単品です。グレーのブロック橋げたと白い片持ち架線柱が付属します。
以後たびたびオールインワンセットにも登場しているものの単品発売はなく、現行品なのに集めづらいという問題を抱えているレールでしたが、初登場から約9年後となる2008年1月24日に単品発売されました。同日には前年に発売された「地下レールセット」から「地下直線レール」がR-25として発売されており、地下・高架の立体交差系の拡充を図って単品化が行われたものだと考えられます。
以後定着しており、2024年現在もラインナップに載っています。白い片持ち架線柱は1983年発売の「ライト付東海道山陽新幹線セット」で登場した結構古めの情景部品。生産途中で差し込み部に設計の変更がありましたが、外見は1983年当時からほとんど変わることなく生産され続けています。
パッケージ下部にちょっとしたコメントが記載されていますが、直線レールは「高架専用の直線レールです。」なのに対し、曲線レールは「高架専用の曲線レールだよ。」と何故か口調がフランクになっているのが気になります。
全プラレールファン待望のレールがついに登場!複線間隔を直線レール1本分の長さで横に移動できる「S字レール」です。2024年3月16日に発売されました。レール単品の新製品としては、2014年2月27日に発売された「R-17 3分岐ポイントレール」以来、10年ぶりとなりました。
今までプラレールのレイアウトで複線間隔を横移動させるには、入手困難な事で知られる「坂モノレール」を使うか、「単線・複線ポイントレール」を対称に繋げるしかありませんでしたが、このレールの登場により血眼になって絶版品を探したり不恰好なポイントを組み込む必要が無くなりました。
同日に発売された「連結!E8系つばさ&トミカアーチ踏切セット」には紺色のS字レールが入っており、初回生産版では特典として3本追加の計4本が封入されているというなかなか太っ腹な滑り出しでした。最初からカラーバリエーションが存在するR付番レールは珍しい気がしますね。
プラ汽車時代のポイント。手転がし向けなので進路選択のバーがありません。
プラ汽車時代のポイントですが、電動車が登場した1961年以降のもので、進路選択のバーが追加されました。
単線複線ポイントレールの前身に当たりますが、複線規格登場後もラインナップに乗り続け、1974年末から75年初頭あたりまで現役でした。
1973〜74年頃の付番開始直前の時期のみ「たんせんポイントレール」と命名されています。おそらく「単・複ポイントレール」に対して単線しか繋げられないことから名付けられたものと思われますが、1975年には単なる「ポイントレール」に改められています。
付番が与えられた最終生産品は同時期の他のレールと同じくレール面がザラザラとなっており、ポイントレール全体で見ると非常に珍しい個体になっています。
旧ポイントに付属していた「スライドレール」に代わり、「ジョイントレール」が付属します。
プラスチック汽車時代に短期間だけ発売された謎のポイントレール。
このレールそのもののルーツは日本が製造を担当していた米国キーストーン社(後に販売権利をプレイスクール社に譲渡)の玩具にまで遡ります。
プレイスクール社が玩具から撤退した際に金型が日本国内に残され、提携を受けた事もありプラ汽車としてリビルドされましたが、このポイントレールは正式には不採用となったようです。
不採用品なので当然プラスチック汽車のカタログには未掲載、セット品にも含まれていないレールですが、このように単品売り未開封品が存在している事から、とりあえずプラ汽車製品として国内向けに若干数製造してみたものと思われます。
結局日本国内での正式名称は謎なままですが、キーストーンのカタログでは「yoke」と呼ばれているようです。
進入してきた車両を自動的に進行方向左側に向かわせるポイント。単線区間の交換駅を作る際に使えます。これも初期からの定番レールでしたが、単品では1976年にカタログ落ち。
絶版から約8年後の1984年に発売された「東北上越新幹線・リレー号セット」で復活しましたが、これが最後になりました。単品で無くなったものがセットで一度だけ復活するのは「坂カーブレール」と同様ですね。
メリーゴーランドマーク時代のものは3代目タグになる直前の1972年に生産された個体で、金型が改修されたものが入っています。このタグと改修後の組み合わせはかなり珍しいです。
現行の「R-18 坂曲線レール」のご先祖さま。1973年から75年にかけて発売されていました。築堤を模した台座が一体成型されたレールで、嵩上げ用に別途「台」が付属しています。ジョイントレール付きです。
発売当時はまだ俗に言う「ツルツルレール」が現役でしたが、坂カーブレールは動力車輪の摩擦力を上げるために後年のものののようにレール面がザラザラしていました。
なかなか重厚な作りで、セット品では1973年発売の「D-51だいてっきょうセット」に入っていましたが、単品現役時代はそれっきり。1982年に「ひかり号大鉄橋セット」で一部が緑成型となり復活しましたが、これを最後に姿を消しました。
なお、台紙のイラストにはいわゆる「マメジョイント」が描かれていますが、実際には含まれていません。
現在見つかっているのはメリーゴーランドマーク時代のタグのものだけですが、「ポイントレール」に青タグのものが見つかったことから坂カーブレールにも同様に存在しているのではないかと疑っています。
1972年から75年まで発売されていた旧Uターンレール。現行品とは異なりレールが2本構成で、結合部は後年のプラロードのような構造になっています。ジョイントは凹凸の組み合わせで、複線幅はY字レール規格です。
セット品では1972年発売の「弁慶号セット」に入っていました。
1975年に発売され、翌年に絶版となった短命レール。現行の「R-21 2倍曲線レール」の前身です。
当時の「大橋レール」や現行の「ニュー坂レール」などと同様の硬質プラスチックで出来ており、90°きょくせんレール同士を繋げようとするとパキッと折れそうなくらい硬いので注意して扱わなければなりません。
オレンジ色のものは「レールバンド」または「レールおさえ」と呼ばれるもので、レールを高架にする際どの位置に橋脚を置いても良いようにジョイント部を固定するための部品です。
セット品では
旧動力時代初期②世代の「
EF-15でんききかんしゃ りったいこうさパノラマセット(1974年)」「
D-51りったいだいてっきょうセット(1974年)」「
ひかり号こうかセット(1976年)」「
C-62こうかセット(1978年)」に含まれていました。
古いレールの中では知名度が圧倒的に高く、現在でも絶大な人気を誇る「てんてつき」。1972年に発売され、1980年に絶版となりました。
4線に分岐し、レバーが2本もある重厚な印象を受けるレールです。車庫や操車場をもってこいで、事実「おうふくプラレールそうしゃじょうセット(1975年)」にセット内容として含まれています。
生産途中で金型が改修され、ポイントレバーの延長、レール側のレバー受け切り欠きが追加されて進路選択の正確性の向上が図られています。
4代目タグ(黄タグ)のものは生産末期の1978〜80年のもので、あまり出回らず珍しいものとなっています。
タイムステーションD51を始めとして2000年代初頭に展開していたモノレールシリーズの専用レール。
レール自体は現在でもセットで現役ですが、この単品売りはかなり早期に絶版となりました。
モノレール用の坂。こちらは曲線と異なり平面に置けるので普通の車両を走らせる事が出来ます。平面に置くと単線のまま複線間隔を渡るS字カーブとして使えるのでレイアウト派には根強い人気を持ちますが、入手困難品です。
E-02 リモコンポイントレール(A)
E-03 リモコンポイントレール(B)
1989年に発売された「ぼくがうんてんする スーパーひかり号リモコンポイントセット」に含まれていた「リモコンポイントレール(A)」の単品化と、その対となる「B」をそれぞれ1992年に発売したもの。同じく先述のセット内容の単品化である「E-01 リモートコントローラー」を使って操作が出来ます。リモコンのC・Dボタンは将来の発展のためのものとされていましたが、結局発展せずに1993年に絶版となってしまいました。
1998年発売の「ぼくがうんてんしゅ 赤外線コントロール 未来のぞみGO!」にてデザインを変更の上で一度きりの復活を果たしています。
ちなみに箱は2代目箱に分類されますが、リモコン専用である事を示すためか、3代目箱のように黄色部と白色部の間にラインが入っている珍しいタイプの箱を採用しています。