2000年7月22・23日に幕張メッセで開催された東京キャラクターショー2000にて発売された「EF60電気機関車プラレール40周年号」のガレージキット。
自分で組み立てるプラレールということで、対象年齢はお高めの15歳以上に設定されています。キャラクターショーでは300個が発売されたそうですが、なかなかどうして出回ることが比較的多いアイテムです。塗装車体と無塗装車体の2種類が存在しているので、もしかしたら増産されていたのかも?
ちなみに両日で300個が完売したわけではないそうで、その後もチマチマとイベントで売られたり売られなかったり、みたいな話を耳にしています。
さて、そんなプラレールガレージキット、略してPGKのEF60ですが、ある時我が資料館の中庭に生えているのを発見しました。無事に収穫できましたが、このまま取っておくのももったいなと思い、二十数年の時を経て組み立てることにしました。
組み立てるとは言いますが、入っているのは車体と台車、パンタグラフ、そしてシールのみ。実にシンプルです。車体は既に「やすらぎ」のクリーム色に塗られているので、パンタグラフを取り付けてシールを貼れば完成!なんですが、やはり二十数年の品。一筋縄ではいきませんでした。
車体は樹脂ではなくレジン製なので、どうしても経年劣化で縮んでしまうのです。
パンタグラフは製品そのまま、樹脂製です。縮んでしまったレジン車体の穴とパンタ側の取り付け棒の位置が合わなくなってしまったので、棒を切除して底面を平たくしました。が、今度はそもそも枠にハマらない!車体とパンタをちょこちょこっと削り、ぴったりハマるくらいまで調整してから取り付けました。
そして作業はもう終盤、シール貼りです。これが思ったより難しい... 製品のEF81の寸法で印刷されているので、縮んだ車体ではどうしてもズレが生じてしまいます。「60」の数字が前面の手すりの中心に来るよう、慎重に貼ります。
はい。側面も貼れました。完成です。この姿でもいいんですが、やはりプラレール40周年号として竣工させたくなるもの。
付属のシールを惜しみなく使い、プラレール40周年号に仕立てました。ああ、ちょっと位置がズレてしまった... まぁいいでしょう。ちなみに、車体が縮んだ影響で台車にも干渉してしまう事が判明したため、車体後部側の突起も切除して平たく均しておきました。
ヤツを持ち出す。
これよこれ!これがやりたかったんですよ!
というわけで制作記?でした。みなさんも庭にPGKが生えていたら是非組み立てて走らせてみましょうね!