海外でのみ発売された製品群です。
ヨーロッパでは現地向けに車両が再設計されたTOMY TRAINSというシリーズが1995年から1997年まで発売され、
その後、1997年頃から2000年代前半までTOMICA WORLDというブランド名で本家プラレールと同様の製品を用いて日本の車両やご当地車両が発売されましたが、振るわなかったのか撤退してしまいました。
ヨーロッパ撤退後はアジア諸国をターゲットに変更し、現地の車輌を製品化し発売することも増えてきています。
渡航や輸入しない限り揃えるのが大変なので、まだまだ未収蔵品だらけの項目です。
TOMY TRAINS
欧米諸国向けに開発されたプラレール。
車両が再設計され、車高はプラレールランドの機関車のように高め、連結器はマグネット式となり、プラレールよりも更に下の年齢層をターゲットとしていたようです。
車両単品はカラーバリエーションがアソートで発売されていました。
ENGINE AND DRIVER SET
(Red Steam Loco)
TOMICA WORLD
プラレールとプラロード(2代目)を輸出し、欧米諸国で展開していたTOMICA WORLDの車両単品たち。日本の製品のように付番が付けられており、車両単品は7460番台(1990年代発売)・7560番台(2000年代発売)となっています。
日本国内品をそのまま使っているものもありますが、塗装を変更して現地の車両にしたり、銀のTGVのように全くの新規金型で発売されたものもあります。
単品は全てで10種類が確認されており、2000年のロゴ変更時にパッケージが更新されているのも見つかっています。
TOMICA HYPERCITY
2010年代にイギリスやアメリカで展開していたらしいTOMICA HYPERCITYシリーズ。日本国内への輸入や製品の研究は全く進んでいません。
シリーズ全体としての発売時期も全く不明ですが、このEF60の車両セットは2012年頃に出回り出した模様。他の製品の情報求ム!!!
[2022年1月5日 追記]
Chrisさんから寄せられた情報により、85115 Long Cargo Trainとされていた製品の正式名称が「85115 Extra Long Train」であると判明したため、情報を訂正しました。海外製品わからないよ〜(泣)
[2024年1月7日 追記]
同じくChrisさんより、EF60の貨車セット以外にも車両単品が存在するとの情報を頂き、いくつか収蔵することができました。2024年1月現在、新幹線と在来線特急の二種類が確認されています。新幹線はCity Train、在来線特急はMetro Trainと呼ばれ、それぞれ商品番号とは別に「CTnnnn」「MTnnnn」と付番がされています。
車両は日本のラインナップと変わりませんが、85105 City Train CT1000(S-06 400系新幹線つばさ)はグレー車輪を装備しており、日本国内版には存在しない仕様となっています。
また、商品番号85107〜85109の三種は現地トイザらス限定品だそうです。85105は「ライト付イーストアイ」の車体ですが、ライト機能は省略されています。
85115 Extra Long Train(UK)
70529 SUPER FREIGHT LINER(USA)
香港
香港では2009年頃からプラレールが登場。香港鉄路有限公司(MTR)の車両が製品化されています。一時期絶版となったようですが、日本で新メカ化が行われて以降、箱が更新されて再度発売中のようです。
商品名は系列名ではなく「港鐵載客列車」で統一されており、デビュー年と走行線区で車種が区別されています。9代目箱時代は走行線区が記載されていましたが、10代目箱になると機場快綫の車両を除いて記載が無くなりました。
2022年には香港と中国本土を結ぶ広深港高速鉄道で運行されているCRH380A型「動感号」を製品化。日本以外のアジア圏の高速鉄道車両としてはKTX以来の製品化となりました。中国に直通する列車であるためか、商品名の表記が簡体字になっているのが面白いです。箱に印刷されている「プラレール」のロゴも中国本土表記の「普乐路路(普楽路路)」になっています。
港鐵載客列車 MTR PassengerTrain[1998-Present]
行車线:機場快綫
港鐵載客列車 MTR PassengerTrain[2002-Present]
行車线:東鐵綫・馬鞍山綫及西鐡綫
韓国
お隣韓国でももちろんプラレールが展開中。韓国では現地仕様パッケージで日本のS品番車両が売られていますが、KTXのように現地限定品もあります。
TGVタイプの車両が隣国で買えるとあって、日本の海外鉄道好きプラレーラーに人気の車両です。
台湾
台湾は比較的古くからプラレールを発売していますが、オールインワンセットと車両セットが多く、3両単品の展開は少ないです。
2007年に700Tの単品「TW-01 700T台灣高鐵列車」を発売していますが、TW-01とS品番に相当する付番が付いたにもかかわらずそれ以上は発展せず、2つ目の3両単品は2023年発売の「台北捷運 文湖線 BT370」まで待つことになります。BT370型の実車は2両編成ですが、プラレールの車両単品では先頭+後尾+後尾の3両構成にされています。