REAL CLASS

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最終更新:2024年7月16日

2023年6月22日に発売された、プラレールが今まで培ってきた技術を反映させた完全に大人向けのプラレール「リアルクラス」。ディスプレイ用の「リアルレール」が3本付属します。
第1弾では、踊り子を始めとして色んな列車で走っていた国鉄185系と、小田急ロマンスカーの展望車のパイオニアである3100形が製品化されました。4両編成で車体は全塗装、価格も7700円と割高ですが、第1弾の内容から昔の製品のリメイクが出ると予想されていおり、今後が楽しみなシリーズです。
既存のプラレールよりもディテールに拘っており、窓パーツの装備や、クーラー・パンタグラフには走行用の「ロータイプ」とディスプレイ用の「ハイタイプ」が別パーツとして用意されています。 「ロータイプ」でないと通過できない情景もあれば、「ハイタイプ」のクーラーと「ロータイプ」のパンタグラフを合わせても問題なく通過できる情景もあり、既存情景と遊ぶ際は組み合わせを考える必要があります。
[2023年10月11日 追記]
10月5日に第2弾が発売されました。ラインナップは「185系特急電車(踊り子・湘南ブロック色)」と「485系特急電車」の2つ。185系の塗り替えが出るという予想が当たりました。今回の目玉は、2018年に「S-24 485系特急電車」が絶版となって以来5年ぶりにプラレールで登場した485系ですね。
第2弾の箱には「日本おもちゃ大賞」受賞のステッカーが貼られています。

[2024年2月28日 追記]
2024年2月22日に「485系特急電車(北越・上沼垂色)」が発売されました。第3弾相当になりますが、第2弾までの2車種同時発売ではなくなり、1車種での発売となりました。今後は1車種ずつの発売になるのでしょうか?動向が気になるリアルクラスです。

[2024年6月4日 追記]
2024年4月25日にリアルクラスでは初となる通勤型車両「201系通勤電車(JR西日本・オレンジ)」が発売されました。「ドア開閉通勤電車」以来となる201系の製品化かつJR西日本仕様ということで話題を呼びました。

[2024年7月15日 追記]
485系上沼垂色以降、1車種ずつの発売になるかと思われたリアルクラスですが、7月13日発売分では再び2車種同時発売となりました。待望のブルートレインと185系リレー号色です。リレー号にはヘッドマークステッカーが付属し、既に発売済みの緑ストライプと湘南色のヘッドマークを交換して遊べるということで評判になりました。

185系特急電車(踊り子・緑ストライプ)
EC箱時代の1983年に発売されて以来、40年ぶりに正しい姿で製品化された185系。
タイフォンにカバーが取り付けられている200番台がモデルになっています。JR化後の姿なので、時代設定的には2012年以降の復刻塗装の姿を再現していると言えます。
編成はクハ185(動力車) - サロ185 - モハ184 - クハ185。サロ185にはグリーン車のマークが印刷で表現されています。全体的には高評価ですが、屋根パーツの「ロータイプ」がまるで縁日の型抜きみたいに筋彫りされているだけなのがかなり残念な印象です。走らせるなら情景部品に気をつけた上で「ハイタイプ」を装備した方が良さそうです。また、グリーン車の窓枠は実車では金色なんですが、リアルクラスでは何故か銀色で塗装されています。
商品名が「緑ストライプ」である以上、他の色も製品化されるのかもしれませんね。

小田急ロマンスカー3100形NSE
1974年に「パノラマとっきゅう」としてプラレールの世界に登場し、1981年に「ロマンスカー」へと名前を変え、新動力化を経て1989年までラインナップに載っていた小田急3100形NSE。2003年に「小田急箱根の旅セット」で復刻されて以来、20年ぶりに製品化されたのがこのリアルクラス版になります。
編成は全室座席の中間車とパンタグラフを装備してトイレを備える中間車を挟んだ4両編成。冷房強化後の姿かつ愛称版が五角形の原型であるという、1977〜88年頃の姿を再現しているのがかなりマニアックです。
185系とは異なり、パンタグラフにもハイタイプとロータイプがあり、クーラーはハイタイプ、パンタグラフのみロータイプとした組み合わせも可能になっています。
先代のNSEでは潰されて表現されていた運転室がハイタイプでしっかり再現されているのが素晴らしいと思います。
それにしても、引退から25年近く経つ電車が完全新規設計で出るとは... プラレール、おっかないです。

185系特急電車(踊り子・湘南ブロック色)
第1弾の「緑ストライプ」に続き、塗り替えバージョンとして発売された「湘南ブロック色」です。2000年代から2010年代のJR東日本に馴染みがある人なら既に懐かしいと言える姿ですね。
第1弾では銀色に塗装されて不評を買っていたグリーン車の窓枠がしっかり金色となり、改善が見られます。185系はカラーバリエーションが多い電車ですが、スタンダードな姿として湘南ブロックが選ばれたものと思われます。せっかくならリレー号色にして、国鉄色を2色揃えてほしかったですが流石に欲張りですかね?

485系特急電車(雷鳥)
185系と小田急3100形が関東の車両だったので、第2弾では全国区で通用するものを選んだと思われる「485系特急電車(雷鳥)」。箱写真には「S-24 485系特急電車」で使われていたものと同じものが採用されています。
モデルは非貫通タイプの「電気釜」で、編成はクハ481(動力車) - モハ484 - モハ485 - クハ481。
車内にガラスパーツを組み込んだ関係上、少し腰高な車体となり、485系の特徴的な曲線を描いた断面もほぼ直線と言えるほど緩く、正面から見ると昔の「L特急」の方が近いと言えるくらい実物と似ておらず、「これのどこがリアルクラスなんだ」とかなり不評を呼びました。
屋根パーツは運転台とパンタグラフのみとなり、クーラーやベンチレーターは最初からロータイプ規格となっています。運転台の箇所は緑色で塗装され、ハイタイプを装着した際の見た目はかなりリアル寄り。先頭車前部側面のJNRロゴは印刷表現です。
第2弾までの流れを見ると、第3弾では485系の塗り替えが出そうな気がします。カラーバリエーション豊富な形式なので、もし塗り替えが出るとしたら何を選んでくるのかが楽しみです。

485系特急電車(北越・上沼垂色)
予想通り、485系の塗り替えが発売されました。新潟を中心に活躍していた上沼垂色です。上沼垂色は1997年発売の「500系新幹線のぞみ号セット」以来、25年ぶりの製品化となります。
今回からは一度に2車種の発売と「第◯弾」のような表現をやめ、1車種のみでの発売となりました。国鉄色の方の評判が思ったより芳しくなかったせいか、上沼垂色も発売日にあまり話題に上がらなかったのが少し残念です。JRマークとグリーン車マークの表現はバッチグーなんですけどね。
実際のところ、車両の造型的には国鉄色より上沼垂色の方がバランスがよく見える気がします。

201系通勤電車(JR西日本・オレンジ)
今までの流れからして特急の車両を出してくるものだと思われていたリアルクラスに、なんと通勤型車両が登場!2019年6月まで、JR西日本の大阪環状線・桜島線で活躍していた体質改善車が製品化されました。2007年に「ドア開閉通勤電車」が絶版となって以来、17年ぶりとなる201系のプラレールです。
相変わらずの腰高車体ですが、205系の塗り替えでしかなかった旧製品とは比べ物にならない201系の顔の造型が素晴らしいと、リアルクラスの中ではかなりの高評価でした。しかし側面のディテールに拘るあまり車端部の窓が細長くなってしまい、全体的な評価は五分五分となりました。
それでも通勤車・西日本の電車が発売されたというインパクトは絶大で、再び今後の商品展開に期待が寄せられるようになった印象があります。引退済みのオレンジ色を出したので、次に出すとしたら引退を控えている大和路線のウグイス色になりそうですね。

ブルートレインあさかぜ
「リアルクラスで客車列車が出たらなぁ」という意見がありましたが、見事に発売されました。「あさかぜ」自体は2003年から2007年まで「S-39 ブルートレイン」として発売されており、17年ぶりの製品化となりました。
牽引機のEF66は50号機、客車は切妻顔が特徴的な24系100番台がモデルとなっています。EF66は製造銘板やエンド表記が印刷されていてなかなかのハイグレード仕様ですが、ガラスパーツを組み込んでいる関係上、先頭側は窓が一段凹んでいて少し不恰好なのに対し、反対側の顔の窓はツライチの成型となっているのが少々ちぐはぐ。また前面中心にあるナンバープレートはステッカーで表現しているためかこちらも一段凹んでおり、これまた残念です。しかし全体的な評価は高い印象を受けます。
賛否両論がある床下表現も、機関車と客車の床面の差を表現するのに役立って見えるように個人的には思います。ハイ・ローのパーツはEF66のパンタグラフのみとなり、24系客車はパーツ交換の必要がない分、寝台車特有の丸みのある屋根が浅めの曲線で表現されているところがもったいないです。EF66の飾り帯は別パーツとなっており、ヘッドマークの装着・非装着が選べるという凝った作りになっているのは非常に素晴らしいと思います。

185系特急電車(新幹線リレー号)
ついに出ましたリレー号!!!「東海型電車」を塗り替えただけで全く実車と似ていない「EC18 新幹線リレー号」が1985年に絶版となって以来、39年ぶりにちゃんとした姿で製品化されました。
2024年7月現在、185系C1編成がリレー号色に復刻されて団体列車等で活躍していますが、リアルクラスでは国鉄時代当時の再現しており、窓上に貼られた緑色のJNRマークが上手く表現されています。
そしてなんと言ってもこのリレー号には目玉となる付属品「ヘッドマークシール」が付属しており、好きな列車を再現できるようになったのが高評価を得ています。収録されている幕は「新幹線連絡専用」「谷川」「白根」「あかぎ」「そよかぜ」「新雪」「上越」「特急」「急行」「普通」「臨時」「団体」「回送」「試運転」「(L特急)踊り子」「踊り子」「湘南ライナー」「はまかいじ」「臨時特急」「臨時快速」の20種類。かなりマニアックなところを突いてきています。
このシールにコストがかかってしまったのか、屋根パーツはグレー色となってしまったのが惜しいです。


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