数は少ないながらも、情景部品にもセット品があります。
分類的にはセット品 > 情景部品セットとするのが最適かもしれませんが、情景部品展示室・施設系の一ページとして展示します。
いろいろ情景いっぱいセット(2001年12月27日)
新世紀に入り、プラレールが製品のリアル化に舵を切った頃、大人のマニア向けとしか思えないセットが発売されました。それがこの「いろいろ情景いっぱいセット」です。これだけ入って定価はなんと3,800円。時代を感じます。
レイアウトを彩る多彩な情景部品がセットオリジナルカラーで入っています。基本的には紺色基調となっており、車庫・跨線橋・信号所・田舎の駅の屋根が紺色に、地味ながら「高架ステーション」のポイントまでもが紺色になっています。
洗車場とニュー転車台にはエメラルドグリーンが使われていて落ち着いた雰囲気です。立木は台座と幹が茶色成型となり、かなりリアル。
ただマニアックすぎたのか知名度は低く、発売から20年以上が経過した今でも探している人がいるほど、影の薄い伝説のセットとなっています。
橋上駅舎と跨線橋キット(2025年9月27日)
「東京駅丸の内駅舎」の発売以来、「島式ホームセット」「リアル直線レール」などで徐々にその勢力を伸ばしてきている黒基調のPLARALロゴシリーズ。
今までは単品の発売が続いていましたが、初めてセット品が登場しました。2021年に絶版となった「J-12 こせんきょう」と2022年に絶版となった「J-25 プラキッズ橋上駅」を組み合わせた、駅を組む際に重要となる施設を一つにまとめたものです。
リアルレールに合わせてグレー成型となった「Y字レール」「単線複線ポイントレール」がそれぞれ1セット含まれ、ファンの注目を浴びました。いずれも色味は異なるものの、グレーのY字レールは「つくばエクスプレス高架レイアウトセット」以来19年半ぶり、単線複線ポイントレールは「ファーストトライセット くろ」以来24年ぶりの製品化となりました。また、グレーの単線複線ポイントレールの「B」は初登場となります。レールは国鉄型の2面3線が組めるような構成となっています。
橋上駅と跨線橋でホームの色が違うのが少々不可解ですが、これは跨線橋がトミックスの「木造跨線橋」を、橋上駅は「橋上駅舎(近代型)」をモデルとしているためです。跨線橋を含め、付属のシールを貼る方式は従来品のままです。