旧紹介文(2020年8月12日〜2024年7月23日)
1959年に発売された「プラ汽車セット」を祖とする最初期の車両単品の箱。「プラレール」の名前が登場する前のものです。
製品写真・実車写真とまちまちなところにパッケージの試行錯誤をしていた様子が伺えますね。
プラレールブランド登場後の1970年に新たな箱が登場しましたが、それ以降も「電動プラ電車セット」が1974年まで発売されていました。
「電動プラ電車セット」は4色とも箱が共通なため、箱の端に何色が入ってるかを示すステッカーが貼られているものがあります。
また「電動プラ電車」と「電動超特急ひかり号」には製造時期によって、屋根スイッチ・ボディマウントカプラーを採用しているタイプが存在します。
「プラ汽車セット」「プラスチック夢の超特急」「電動プラ汽車セット(赤)」は未収蔵です。
また、この世代に電動プラ汽車セットの貨車の単品売りがあったとのウワサがありますが、未確認です。
[2022年2月17日 追記]
プラレール史上最高レベルの大珍品「電動ハイウェイバス」の箱付きのものを収蔵いたしました!おそらく箱付きのものは国内に数点しか残っていないものと思われます。
プラレールブランド制定前後の製品なので、機構はプラレールと全く同じでも箱のデザインが独自のものとなっています。収蔵にあたりご協力して頂いたなすさんにはこの場を借りて感謝いたします。ありがとうございました!
[2023年2月14日 追記]
「電動プラ電車セット」の箱の前面には「株式会社トミー」と印刷されていますが、一部個体でトミーの上に「株式会社セイワ」とステッカーで表記されているものが見つかっています。
この株式会社セイワについては調べても全く情報が出てこないのですが、電動車の安定性を高めるために電動玩具か金属玩具を製造していた会社と技術提携をしていたのではないでしょうか。株式会社セイワについて何かご存知の方がいらっしゃいましたら、ご連絡お待ちしてます。
[2023年11月17日 追記]
箱に「新」のステッカーが貼られている電動プラ電車セットの緑と黄を収蔵しました。どうやら屋根スイッチの後期品に「新」が貼られているらしく、この個体ではスイッチの挙動が少し異なっています。スイッチを前に倒すと停止・後ろに倒すと走るという、初代の屋根スイッチや新動力・新メカのものとは違う動きをします。
屋根スイッチ前期→屋根スイッチ後期→前スイッチと変遷しており、屋根スイッチ後期にのみ「新」が冠されていると見てよさそうです。
従来より展示していた「緑」は前スイッチのもので、よく見ると客用扉窓が角ばっているなど、金型が更新されている最も後期のものです。「新」の後のタイプになります。ややこしいですね。
[2024年4月1日 追記]
ついに!ついに「プラ汽車セット」「プラスチック夢の超特急」を同時に収蔵しました!プラレールを語る上では避けて通れない「手転がし」の車両です。
箱は実車や現物の写真ではなく、セット内容に準じたものイラストが描かれたものとなっています。「プラスチック夢の超特急」のイラストは東海道新幹線開業前の実験線「鴨宮モデル線」で試験走行をしていた1000形A編成です。実車は2両編成ですが、プラレールでは4両編成とされたためか長編成の姿で描かれています。しかし発売時にはもう0系量産車が登場していたはずなので、なぜ試験車がイラストに採用されたのか理由がいちまいち見当つきません。担当者があえて選んだのかもしれませんね。
実は車両自体もA編成をモデルとしており、よく見るとシャーシが先頭部から後尾にかけて盛り上がっているのが見えると思います。これはA編成の塗装である車体裾にある細い帯をシャーシで表現したものだと考えられます。
通常のシリーズとは別に、1960年代に展開していたシリーズがこの「ゆうえんちシリーズ」です。人形を搭載した「じどうしゃ」を牽引する「ゆうえんちセット」と、その発展版でモーターボックスに内臓したホイッスルを空気圧で鳴らして走る「ピッポートレーン」の二種類がありました。
セット品もありますが、そちらは通常の「ゆうえんちセット」の車両のみで展開されていたようです。