初期①の箱の商品名と箱の間に赤いラインを入れたのが、この初期②です。2000年中頃にトミーのロゴが更新され、1982年から使われていた丸いフォントのロゴからスタイリッシュな青いフォントに変わりました。
この世代で「おうふくプラレールED-70つみおろしセット(1977年)」から続いた発泡スチロール容器が段ボールに置き換わっています。1998年頃までは箱正面の下に車両の写真が入っていたのが特徴的です。
8の字ポイントレールを使ったループ線がメインのセット。発売翌年の1996年にオリジナル中間車を1両追加したリニューアル品「のぞみ号4両編成ループセット」が発売されています。
定価4,200円也。
1993年に発売されたものの箱更新版。中身は一切変わりませんが、収納容器がちょっと変わっています。
こちらも1993年に発売されたものの箱更新版。ひかり号ベーシックセットと同じく中身は一切変わりませんが、収納容器がちょっと変わっています。
「のぞみ号立体ループセット」の内容をそのままに、プラレールオリジナルデザインの中間車が1両追加され4両編成になったセット。
定価なんと3,980円となり、車両が増えた結果お得になりました。
ドラえもん号のセットです。特に述べるようなこともなく...
B/Oトミカとプラレールのコラボセット。箱のカラーリングの通り、トミカブランドから発売されているセットです。ハウステンボス色のL特急が目玉です。
翌1997年に「B/Oトミカ」が「モータートミカ」に改称された事に伴い、1997年生産分は箱のデザインが変わっています。
1997年生産分は写真を撮り直したようで、バス停の看板など細かいところに違いが見られます。
「高架橋」が目玉の情景となるモータートミカとのコラボセット。北斗星色のEF81とスバルレガシィが入っています。ベーシックな内容ですが、鉄道と道路の交差があるだけで楽しさ抜群です。
高架橋は「DR-03 立体交差橋」として単品発売もされていましたが、セットのものは単品とは異なる限定カラーとなっています。
上の「高架橋セット」と同時期に発売されたモータートミカとのコラボセット。ホンダCR-Vと北斗星色のDD51が入っています。
レイアウトは全て「DR-01 ストレートレール&どうろ」「DR-02 カーブレール&どうろ」で構成されていますが、こちらは単品との差異はありません。箱写真をよく見ると、セット内容の外側を走るレイアウトに当時絶版直前だった「大曲線」が使われているのが分かります。
その名の通り、秋田新幹線の開業を記念したセットです。レールには1983年に「東海道山陽新幹線セット」でデビューした高架レールが使われ、高架駅としてパネルステーションが組み込まれています。
このパネルステーションの配置がなかなか特殊で、高架レールの構造上、パネルステーション同士を繋げると凹ジョイントが向かい合ってしまうのをパネルで固定することによって強引に解決しています。
そしてパネルステーションと高架レールを繋げるとジョイント一体型の橋桁が使えなくなるため、橋桁代わりとしてもう1枚パネルが付属しているという、これまた強引な構造です。この駅構造は下の2つのセットにも応用されています。
後尾車のシャーシに装着する専用の部品を使う事でE2系とE3系の連結を楽しむ事ができます。
500系が1997年11月から東京駅乗り入れを開始した事を記念したセット。新幹線と在来線の接続をイメージしたレイアウトになっています。在来線の車両はなんでも良かったはずですが、上沼垂色の485系「L特急 雷鳥」が選ばれたのが高評価です。
1997年10月1日に北陸新幹線高崎〜長野間が開業した事を記念したセット。E2系とL特急の新旧あさまをセットにしています。パネルステーションを上下並行の二段重ねとしているのが新幹線と在来線の乗り換え駅感が表現されていて素敵です。
そんな
新・あさまである赤い帯のE2系N編成は2015年3月の金沢延伸後にE7系・W7系に置き換えられて2015年12月25日以降は臨時列車用となり、2017年3月25日を最後に引退してしまいました。
対する
旧・あさまの189系は「あさま」の名を新幹線に譲った後も装いをそのままに細々と生き残り、E2系あさまが引退した後も生き延びました。最終的に残った6両1編成が2019年3月に引退したことで、プラレールで「L特急」として長年君臨してきた形式が消滅してしまいました。
183系・485系をモデルとし、今まで国鉄色だけだった「L特急」もJR化を機にバリエーションが増え、先の雷鳥色やハウステンボス色、このセットのあさま色など、カラフルな車両も登場してプラレールの世界にも彩を加えたのが1990年後半の製品の特徴ですね。
189系あさま色は2004年に
サウンド連結 EF63&あさまで牽引される側として、無動力ですが再び製品化されました。
高架と地上を一つのレイアウトで交差させる楽しいレイアウトのセット。緑の鉄橋が新幹線っぽい雰囲気出てますね。
ハローマック限定のセットです。
1995年に発売された「のぞみ号4両編成ループセット」のレイアウトをそのままに、デビューしたばかりの秋田新幹線E3系こまちと山形新幹線400系つばさをそれぞれ2両編成にした、2本同時走行が楽しめる内容になっています。
実際にミニ新幹線同士が連結して運用する事はないものの、「秋田新幹線開業記念セット」と同様に専用の連結パーツが付属しています。なかなか出回ることのない珍しい一品です。
現在では定番レールの一つとなっている「Uターンレール」が初登場したセットです。このセットの発売後に単品で発売されました。「のぞみ号立体交差大鉄橋セット」のニュー大鉄橋に合わせて、同じ緑色に成型された鉄橋がポイント。
ジャスコ限定のカラーレールとWIN350のセットです。こう言ってはなんですが、ただそれだけです。ストップレールだけは通常品と同色。
「ライト付東北上越新幹線セット」「ひかり号ベーシックセット」と全く同一のセット内容で、車両が500系になったもの。2002年3月発売された「500系ベーシックセット」の前身と言えます。
ぼくがうんてんしゅ 赤外線コントロール 未来のぞみGO!(1998年)
「ぼくがうんてんする スーパーひかり号リモコンポイントセット」(1989年)と「ぼくがうんてんする リモコンのぞみ号セット」(1992年)の統合発展版のようなセット。
スーパーひかり号のセットではポイント操作に独立したリモコンが必要でしたが、このセットでは車両操作リモコンにポイント操作機能が統合されて扱いやすくなりました。ポイントは「リモコンポイントレール」の色違いに見えますが、少し改修が加わっています。
「赤外線コントロール」とある通り、今までのリモコン操作系車両とは異なり赤外線通信での操作を採用しています。そのため、中間車は受信部を設けた新規設計のものになっています。通常品や先代のリモコンセットの中間車はパンタグラフを搭載する328形がモデルでしたが、こちらのセットではパンタグラフを搭載しない325・326形がモデルとなっています。受信部を低床構造としたため、当然ながら実車とは異なる造型をしています。
500系・700系・E2系・E3系などの新型新幹線が続々とデビューした頃の発売となったため、00系メインのセットとしてはこれが最後のものになりました。
「ニュータウン駅セット」の駅部分をゆりかもめの駅に仕立て、グレーのレールとレインボーブリッジをイメージした赤い吊り橋がセットになった、なかなか素晴らしいセット。
90年代のセットとしては珍しく中国製で、さらに珍しいのが何故か直線レールがザラザラレールになっていること。既にギザギザレールの時代の発売なのに不思議です。
車両は第1編成がモデルになっています。ゆりかもめの7000系も既に過去の車両となってしまいました。
1999年のプラレール40周年の際に発売されたもの。当時現行品だった500系と、ライト付きひかり号の金型を用いた復刻版の「夢の超特急」が入っています。
レイアウトは単純な複線エンドレスですが、この単純さが「ふくせんプラレール」の黎明期を思い起こさせますね。
700系発進!新幹線ステーションセット(1999年)
新製品の700系に新開発の高架駅が目玉の人気のセット。
駅両側のパネルは裏返すと複線間隔からホームを挟むアプローチにもなり、高架レイアウトを作るためには重要な情景部品となるために絶版から久しい2021年現在でも探し求めている人が数多くいます。
「冒険アスファル島」のセット品。名前の通り円形のレールとモータートミカの道路で構成されています。
第32話「栄光への脱出」にて、一度入ると抜け出せない街「サークルタウン」に迷い込んだ上に元気が無くなってしまったシュッポがヘンテコなタンクローリー(タンクローさん)が持つ謎の燃料で新幹線タイプに変身、サークルタウンを無事脱出できた時の姿を製品化しています。なお新幹線タイプへの変身は3分しか保たない模様。
本来の姿のシュッポも製品化されているのにペーパークラフトが付属するのが面白いです。
これを企画した人はエラいマニアと見た。当時新型のE3系つばさ(黒連結器!)にJRバスが交差するザ・山形新幹線のようなセット。
レールの色がE3系の帯をイメージしたような緑になっているのも高ポイントです。踏切もセット限定の特別仕様。遮断桿が当時試験していた紅白タイプのもになっています。
おかたづけバケツシリーズの第1号。おもちゃ箱そのものをセットの一つとしたコンセプトの製品です。蓋とレールが一体となっており、そのままレイアウトに組み込めます。バケツに蓋を付けた状態ではブロック橋脚4個分の高さになるため、高層レイアウトに組み込むことも可能です。
蓋はアクセサリーを取り付けられる構造になっており、立木(緑・黄緑)と信号機、架線柱が付属しています。車両はなんの変哲もないライト付D51ですが、テンダー車に「プラレール」のロゴが貼られ、貨車は完全オリジナルという地味に珍しいものになっています。
おかたづけバケツシリーズの一つ。他のおかたづけバケツと同じく、箱の蓋が駅にもなるマルチな使い方が出来るセットです。
蓋のみではミニ橋脚一段分、箱を含めるとブロック橋脚二段分の高さを持ちます。駅にもなる蓋はあくまでも蓋なので、あまり凹凸なの無い平坦なものとなっており、ホーム屋根とパネルを設置できる穴が設けられている程度です。
ロータリーや構内踏切も簡易的に再現されているので、トミカと遊んでも楽しいセットです。
ボックス本体に商品名などが印刷されたボール紙が被せられている形で売られていたので購入後は廃棄されることが多く、ボール紙が残っている個体はかなり珍しいです。
おかたづけバケツ 500系のぞみ号ベーシックセット(2000年)
おかたづけバケツシリーズの一つ。D51のセットと同様に蓋をそのままレイアウトに組み込める構造です。
単純なエンドレスに立木と信号機と架線柱2本が付属します。
高架ステーション 700系ひかりレールスターセット(2000年8月)
2000年に運行を開始した700系7000番台「ひかりレールスター」と高架駅のセット。全線高架のレイアウトに紫色の大鉄橋、そして鉄橋区間用に黒い直線レールが入っている評価の高いセットです。
2000年に展開していた「おかたづけシリーズ」のうちの一つ。おもちゃ箱にも情景部品にもなる高機能情景「変身のりものタウン」のセットです。
地上3線・高架2線に空港と小さなロータリーが付き、レイアウトに彩りを与える楽しい情景部品になります。ホッパーに玉を積む遊びができる貨物駅の機能までついており、付属する車両はEF65+ホッパー車+トミカ搭載貨車(ク5000形)の貨物列車となかなかマニアックです。
高架線と地上線を行き来するレイアウトを組むと自動で玉の積み下ろしができ、往年の往復プラレールのセットを思い起こさせます。
飛行機は1978年発売の「新国際空港セット」で登場した結構古めの機体です。
TVで遊ぼう!ぼくはプラレール運転手(2000年)
先頭にカメラを仕込んだ車両をコントローラーで操作、そしてコントローラーをテレビに繋げると前面展望が楽しめるという当時としては画期的な製品。
車両は線路を撮影するというイメージとカメラの仕込みやすさからか922形ドクターイエローが選ばれました。リアルな完全新規金型での登場です。
トイザらス限定で流通していた珍しいセット。トイザらス限定品の極初期製品です。情景部品は通常品と同色で特に代わり映えはしませんが、車両に当時の新製品のカシオペアがチョイスされたのが高評価です。
出回る事は少なくあまり目にする機会がありません。どれくらい生産されたのでしょうか?
カシオペアのセット同様、トイザらスで流通していたセット。こちらは見慣れたレイアウトにニュー踏切・トンネル・洗車場(なぜ?)が入り、車両に通常品の「ライト付D-51機関車」が選ばれたという、正直言って謎でしかないセットです。
トイザらスオリジナルは以前(後述)にも発売されているので、今後の商品展開を模索する上で更に企画されたものだと思われます。結果としてなかなかイカすセットをバンバン出すようになりました。これら以前のトイザらス限定品というのが、1997年に発売された「長野新幹線セット」(2023年3月現在未収蔵)というセットです。そちらには箱に「トイザらス限定」と印刷されていたので、カシオペアとD51のセットからは印刷が無くなっているのが不思議です。
商品名の「旅セット」が後年いくつか出た「◯◯の旅セット」の元になったと考えられます。
ものすご〜くマニアックな気がする貨物列車のセット。貨物色のEF66に急行便の郵便車、3色の有蓋車、そして「たから号」色の車掌車と濃い車両が盛り沢山です。初回ロット限定で車掌車に「たから号」のテールマークが貼られています。
赤いラインが入った新動力時代初期②の最終新製品になります。
未掲載品
未掲載品のリストです。この世代は様々な販路で流通した特注品扱いのセットもあり、カタログ未掲載品が多く出回っています。
このリストに載っていないセットを知っている方がいましたらお知らせください。
●
R/Cプラレール のぞみ号セット(1995年)
B/Oトミカふみきりセット(1995年)
長野新幹線セット(1997年頃)
人形あそび ミッキーマウストレイン&カラフルレールセット(1998年)