5編成セット
3編成セットが登場する以前、1999年のプラレール40周年の際にファンクラブの通信販売限定で流通した5編成入りのセットがありました。それがこの「プラレール40thアニバーサリーアルバム」です。
「アニバーサリーセット」のプラスチック汽車と電動プラ汽車のカラーバリエーションに、D51急行列車、ライト付ひかり号、500系新幹線がセットされています。
計3000セットが販売されました。
ファンクラブ限定 プラレール40thアニバーサリーアルバム(1999年)
プラスチック汽車と電動プラ汽車は発売当時実際にあったカラーバリエーションを再現しています。ライト付ひかり号は1996年に絶版となっていたので3年ぶりの復活になりました。
当時ラインナップにあったウエストひかりに準じた高クオリティ塗装になっています。
ブログで詳しく紹介しています。
3編成セット
1999年に発売された「復活!プラ電車トリオ」を始めとする3編成セット。同じ車体を持つ車両、同じ路線を走る車両、同じ会社が保有する車両などを一纏めにし、単品にあるものは仕様変更をしたりするのが主流です。
過去20年間で多くのセットが発売されましたが、基本どれも一回生産。しかしどの製品も発売当初から人気だったわけでもなく、速攻で売り切れたものもあれば、値引きされ投げ売りされていたものもあります。
とはいえそれは当時の話で、今となってはどれも中古相場が5桁円になるのが通常です。
2000年代は頻出していましたが、原材料費の高騰や、おそらく方針が変わったことも相まってか、2010年代に出たのは2セットのみ。2020年代は2024年現在一度も発売されていませんが、
事業者限定品では発売例があります。全国流通品では今後出るのか怪しいシリーズです。
1993年の「電車(青)」の絶版を最後に姿を消していた「プラ電車」が3色セットで堂々復活。1999年4月24日発売です。
復活とは言うものの、オレンジバーミリオンは初登場。実車を製品化する流れの中で律儀に「赤」を復活したら変に思われる恐れがあったためでしょうか。
発売から20年以上が経ち、最近は値上がりしている印象です。
プラレールファンクラブの会員に配布される情報誌「Poppo!」のVol.5(第5号)で行われた人気投票から選ばれた車両のセット。
「急行電車」の復刻版「457系(ときわ)」に「電車(黄)」の復刻版「103系(カナリア)」、それに初登場となるカラーリングの「103系(エメラルドグリーン)」で構成されています。
これで「電動プラ電車トリオ」と合わせて首都圏5路線の103系が揃いました。
下のものは「Poppo!」の誌面で通信販売が行われた分の個体。先着1000名限定の販売で、硬券乗車券を模した3枚と記入式のファンクラブネームカード1枚の計4枚が特製カードとして付属しています。日付は発売日の平成12年3月23日付です。カードの有無以外、一般販売分と全く同じです。
特製カードは
その他紙類のページに展示しています。
スペシャルセット第1弾。箱のデザインが単品の8代目箱と同じく、車両側面をモチーフにした絵柄となっています。
商品名も下にあり、まだデザインが確立していなかったのが分かりますね。
787系と883系は床下機器が塗り分けされており、883系に至っては前面塗装が通常品と異なるなど、差別化を図っているのが特徴です。
全国発売前の10月12日に、小倉駅・博多駅・佐賀駅・熊本駅・大牟田駅・西鹿児島駅・宮崎駅・長崎駅・大分駅のキヨスク、および葉書による通信販売により先行販売が行われています。
223系は当時サウンドプラレールで単品発売されていたため、セットでは中間車をプラキッズ仕様にして差別化。そして往年の「ディーゼル特急」と「寝台特急」を、それぞれ国鉄色ときたぐに色に塗り分けた素晴らしいセットです。
全国販売前の10月14日に天王寺駅の中央改札口前コンコースで臨時店舗を設けて先行販売会が行われています。先行販売会では記念ステッカーも配布されました。
ステッカーのページに掲載しています。
東北新幹線八戸延伸を12月1日に控えた11月に発売されたセット。E2系はやて、200系やまびこ、そして485系のはつかりというザ・JR東日本みたいな組み合わせがグッドです。気が付いたら全て過去の列車になっていました。ピンと来ません。
たまに「スペシャルセットの200系は全て連結仕様だ」と誤った認識を目にしますが、このセットの200系は連結仕様ではなく通常仕様となります。連結仕様は5年後の2007年11月に発売される「JR東日本新幹線アニバーサリーセット」の「200系新幹線(K編成)」だけです。
「白いかもめ」「きりしま&ひゅうが」はそれぞれ単品とセットで一度製品化されていますが、注目すべしは811系。
新規設計の前面に人形あそび通勤電車の金型を合わせ、特徴的な帯もしっかり再現されています。
特急電車の白鳥、観光列車のノロッコ号と共に急行利尻が同梱されたなかなか渋いチョイスのセット。利尻の中間車はしっかり寝台車です。
JR東日本と言えば北斗星と言わんばかりのEF81牽引の北斗星と、ぶどう色のDE10と旧客が目玉のセット。
当時まだ新車だった常磐線E231系が登場しました。E231系は後に再び発売されましたが、DE10はこのセットのみです。
EH200は試作機901号機、DE10は更新色、EF81はJRFロゴ入りのローズピンクとかなりマニアックなセット。
蒸気機関車3形式というなかなか攻めたセット。C62とC57が新規開発された素晴らしい造型だった分、「D51きしゃ」金型そのままのD51が少し見劣りします。
東海道新幹線開業40周年記念スペシャルセット(2004年10月)
東海道新幹線の開業40周年を記念したセット。新規金型の0系素晴らしく、発売当時は話題になりました。
0系と100系はさよなら仕様、700系は2004年当時に行われていたキャンペーン「アンビシャスジャパン!」(2003/9/20〜2005/9/25)のラッピングがされた姿が印刷で表現されています。
0系のさよなら装飾は引退1ヶ月前の1999年8月に始まり、最後まで残っていたYk8編成・Yk29編成・Yk41編成の3本に施されました。このセットではその姿を再現しています。9月18日にYk8編成で運転された「こだま473号」が最後の走行となり、東海道新幹線から引退しています。100系は引退時に6本が在籍していましたが、0系の時とは異なりさよなら装飾が施されたのは2003年9月16日の最終運行に使われたG49編成のみです。
発売当時、0系は引退から5年、100系はまだ1年しか経っておらず、東海道新幹線でもまだまだ馴染み深い車両だった頃の製品です。
オリジナルカラーの電動プラ汽車にトミーとプラレールの歴代ロゴ入りのコンテナ、そして電車(赤)と(緑)のセット。結構良いとこ突くな〜と思ったセットですが、結構長い間店頭に残ってた記憶があります。
プラ電車は屋根が塗装されていない初期の状態を復刻したもの(片運転台なので正確には
上下箱③〜
EC箱の世代)で、特に「赤」は初の復刻となります。
通常品のスペーシアに加え、通勤車の8000系と10030型を合わせた渋めのセット。私鉄系スペシャルセットの第一弾です。
似た顔をしている8000系と10030型は顔こそ211系のものを流用していますが、車体はそれぞれ阪急8000系と211系他のものを使っており、鋼製車とステンレス車の作り分けが上手くできています。
プラレールでは何かと不憫な中京圏ユーザーを救済した素晴らしいセットです。
1000系パノラマスーパーは行き先表示が貼られ、床下・屋根・クーラーも塗装済みで以前の製品や2022年現行のプラレール博限定品より高グレード、7000系パノラマカーも細かな色差しがされています。
モ510も当時は通常品にあったものですが、旧塗装となっています。
全国区の他、中京地区のスーパー「ユニー」でも発売されており、ユニー35周年記念商品という位置付けでもあるようです。ユニー35周年ロゴの拡大は
こちら。
私鉄系セットの小田急編。既存金型の寄せ集め...と言っちゃ悪いですが、発売当時はチョイスがイマイチと評されていたセットです。フラワートレインが目を引きます。
50000形VSEは単品に対して中間車の向きが反転しており、10000形HiSEは登場時仕様の中間車に白いラインが入った姿です。
ちなみにこのセットは後に各車をバラして単品にしたものが小田急限定で発売されました。バラしの単品は特に大きな告知もされず、スッと発売されスッと消えたので知名度も低く入手難易度も高いです。
山手線環状運転80周年記念セット(2005年8月)
山手線の歴代3形式が入ったセット。E231系はデビュー記念ヘッドマーク付き、205系はADトレイン仕様と、通常品と差別化を図っているのが良いセットです。発売当時こそE231系は全盛、205系は引退ホヤホヤで印象強い車両でしたが、今や全て過去帳入りです。
今までプラレールの103系と言えば「電動プラ電車」の系譜しかなかったため、103系が新規で作られたこのセットが出た際は騒然となりました。
マリンライナーと2000系は単品でもありますが、マリンライナーは帯色違い、2000系単品は南風なのに対してこちらはしおかぜです。キハ40の四国色が入っているのが高ポイントです。
スカイブルーの色彩が爽やかな印象のパッケージ。
103系の京浜東北線色が登場したことでこれも人気のセットになっていました。500番台は発売当時3本のみが在籍していた少数グループで京浜東北線の中では目立つ存在でしたが、2009年までに撤退、209系自体も2010年に引退してしまいました。
引退から既に10年以上が経ってしまい、時の流れを感じてしまいます。
子供そっちのけとしか思えない渋いセット。九州新幹線「つばめ」が登場したのでそれ以前の列車も出してみようという事で発売されたのでしょうか?企画した人も企画を通した人もおそらく変態です(褒めてます)。
C62は既存の製品が有名な2号機であるのに対し、デフレクターのロゴが若干下を向いているのが特徴的な通称「下がりつばめ」と呼ばれる18号機が選ばれています。ちなみに後年の製品でこの「下りつばめ」用の印刷を使ってしまった2号機がいくつか出回っているそうです。(
たいすん氏のブログ記事参照)
EF58はつばめ用に塗装が変更された車両のうち86号機に指定されています。C62・EF58共々牽引しているのはマイテ49で、前者が1、後者が2となっています。
583系は2001年の復刻品から更なるグレードアップが施され、屋根上の塗り分け、台車の黒色化、JNRマークの印刷表現など、涙が出るくらいカッコよく仕上げられています。583系はこれが最後の製品となり、1975年に発売されて以来31年間の歴史に幕を下ろしました。
「株式会社トミー」から発売された最後のスペシャルセットです。
タカラトミー発足後に発売された最初のスペシャルセット。
1999年に初回限定品として生産されたカナリア帯の205系が復活、E217系は通常品の中間車が平屋なのでダブルデッカーにしたという、捻ったんだろうなぁという印象を受けるセットです。
「ドア開閉通勤電車のカナリアを入れていたらよかったのに」といった評価が発売当時ちらほら見受けられましたが、総武線E217系のダブルデッカーはこのセットのみの仕様なので近年再評価されています。
E217系の側面行き先表示器は「大船」表示となっています。205系カナリアは前面窓パーツのディテールが全て印刷表現となっており、地味にグレードの高い出来に仕上がっています。
2001年に引退した総武線の103系と205系が記憶に新しく、総武線の車両とほぼ同じ見た目の南武線103系も2004年に引退したばっかりだったので、前述の声があったとはいえ、このセットも結構人気がありました。
総武線セットとは逆パターンでセット品を平屋にしたE531系、455系グリーンライナー、そして2006年3月の引退からまだ日の浅い103系さよなら仕様の組み合わせ。「近郊電車(ブルーライン)」を復活させてたらウケたかもしれません。
15両編成で走る常磐線の103系は圧巻でした
単品の「S-23 E257系あずさ」と同時に発売されたセット。
E257系は中間車のブロックパターンが異なるのがポイントで、単品では2号車のパターンですがこちらは4号車のパターンになっています。また、単品では貫通型のクハE257形100番台となっている後尾車は付属編成の非貫通型クハE257形になっており、同時発売な分細かな作り分けがされています。
E233系は単品が快速なのに対して、こちらは中央特快になっています。103系は中央線の特徴である種別版を掲げた姿が凛々しいです。ちなみに中央線の103系は国鉄時代に撤退しているのでJRマークがありません。細かい仕様が嬉しいセットです。
EF510はコメントしづらいのですが、EF65 1042号機と535号機がなかなか強いセット。特に1042号機はJR貨物色なだけあり、中古で出てくるとかなりの値段が付きます。
683系しらさぎ、関西本線(奈良線)103系に0系フレッシュグリーン!よくこの3つを選んだなと思うセットです。
ウグイスの103系自体は山手線のセットでもありますが、こちらは低運転台で白帯入り。
0系も翌年の2008年に6両編成で発売されていますが、このセット品では前照灯が黄色く塗装されており、3形式とも個性のある素晴らしい製品です。
長野新幹線10周年スペシャルセット(2007年9月)
長野新幹線開業10周年を記念した、新旧あさまとぶどう色のEF63のセット。チョイスは良いのですが、なんだかコメントしづらいです。今はもう「長野新幹線」なんて言わなくなりましたね。
JR東日本新幹線アニバーサリーセット(2007年11月)
今となっては信じられませんが、発売当初はかなり陰が薄く人気もイマイチだったセット。これより前に発売されたダブルセット・スペシャルセットが名作揃いだったこともあり、「連結仕様の400系が旧塗装になっただけ」「200系も連結仕様なだけで目新しくない」と評価されていました。
というのも、単品の旧塗装400系である「2スピードつばさ」は2002年7月に絶版となってまだ5年程度、E1系旧塗装に至っては5ヶ月前の2007年6月に「S-07 E1系新幹線Max」が新塗装化に置き換えられて絶版になったばかりで、寄せ集め感が否めないと言われていたほどです。
もしE1系のロゴが営業開始前の「DDS E1」仕様だったら、また評価が変わっていたかもしれません。
しかし時は流れ、2022年現在では3車種とも引退済み、200系は連結仕様なのが再注目され中古品人気は上位、400系も2017年発売の「新幹線アニバーサリースペシャルセット」で新メカの連結仕様が登場したことにより、新動力で連結仕様という希少性が再評価されています。
JR雪国列車スペシャルセット(2008年1月)
このセットの目玉はやっぱりキハ183系。 現行品でもありますが国鉄色が製品化されたのはこの時のみです。新規金型の485系3000番台も激アツです。
白鳥と言えば485系のイメージが強いんですが、もう走ってないんですよね。
[2022年9月12日 追記]
キハ183系が今年の3月に絶版となったのを本文に反映しました。キハ183系が製品化された時は非常にマニアックなところを突いてくると一部で絶賛されていたのが懐かしいです。時の流れですね。
スーパー列車大集合セット -新幹線・SL・貨物列車-(2008年9月)
2008年現在の色々な部門でのNO.1をまとめたセット。N700系とC62は既存の製品でよく見るので新鮮味が薄いのですが、EF200形に旧塗装の1号機が選ばれているのはナイスですね。
このセットを境にスペシャルセット系の発売頻度が急に低下しました。
レールをまもろう!保線車両オールスターズ!(2009年11月)
3編成セットの枠ではありませんが、どこに含めるのか迷うのでとりあえずここで紹介します。
子供ガン無視セットです。マルチプルタイタンパーとバラストレギュレーターは良いとして、キヤ97系、それにソ80形、軌陸ショベルカーまで入っているヤバい内容。
50周年記念品でもあり、発売時期によって記念ステッカーが貼られているものと無いものがあります。こちらは前者。
スーパー列車大集合セット 〜No.1列車がいっぱい〜(2012年12月1日)
スーパー列車第2弾。4年ぶりのスペシャルセット系です。前回に変わり新幹線はE5系が選ばれました。EF200形は続投ですが、カラーリングが違う14号機。D51形はよくある200号機や498号機ではなく、151号機が選ばれました。
D51は動態保存なので厳密には製造時から現役というわけではありませんが、この中で一番早く線路上から姿を消すのがEF200形になるとは思いもよらず...
新幹線アニバーサリースペシャルセット(2017年10月14日)
JR東日本の新幹線が2017年にアニバーサリーイヤーを迎える事から発売されたセット。全部連結仕様が入っている贅沢な一品です。
400系旧塗装の連結仕様は2007年11月発売の「JR東日本新幹線アニバーサリーセット」以来となり、約10年ぶりの登場。単品絶版から久しい400系ですが、ちゃっかり新メカ化されています。E3系こまち色の新メカもこのセットのみのもので、珍しいです。
E4系はこれまた珍しい無動力仕様で、400系に牽引されるようになっています。
2022年現在、このセットを最後に通常発売品で3編成セットは発売されていません。