セット品の拡張を目的としたものや、プラレールを始める子供のためになど、レールだけが入ったセットも多く発売されています。
車両が無い分、他のセット品と比べると新製品の登場頻度は低いものの、豊富なバリエーションが展開されています。
1977年から79年頃にかけて、基本セットの拡張用に発売されていたもの。曲線4本、単線複線ポイントレール1組、1/2直線レール3本、架線が2本入っています。箱の裏面には基本セットとの組み合わせ例が掲載されています。
同時期に基本セットに高架区間を設けるために大橋レールと橋脚を合わせた「部品セット 高架」も発売されていますが、現存数が極めて少ないと思われ、見た事がありません。
「見たことがありません」なんて言いましたが、発見しました。「複線」と同時に発売されていたものです。架線柱4本、大橋レール2本、橋脚が5個入っています。
90年代後半に発売、基本的なレイアウトに跳ね橋と信号機が付属します。
2021年現在、跳ね橋はこのセットでしか入手できなくなっています。
こちらも90年代後半に発売。瓢箪型のレイアウトです。ニュー踏切と立ち木、信号機が付属します。立ち木と信号機も2021年現在ではこのセットくらいでしか手に入りません。
その名の通り、ビッグトーマスに対応したレールセット。当館ではトーマスシリーズにはあまり触れていませんが、大型情景対応レールセットの一つであるため収蔵する事にしました。
複線の高架線と単線の地上線が2線あるという構成。「R-04 複線直線レール」が発売される前なので、複線の直線区間に単線レールが使われているところに注目です。
大型情景に掲載している「未来特急のぞみ号」に対応したレールセット。
車両を貫通するルートと両側面を通過するルートの計3つのルートがあるレイアウトがメインになっています。アクセントとして洗車場が入っています。
こちらも
大型情景に掲載している「ビッグつばさ号」に対応したレールセット。
ビッグつばさ号を貫通する線路が2本しかないため、レイアウトは上の300系と下の500系とは比べ物にならないくらいシンプルです。その分「音入り踏切」「はね橋」「自動ターンアウト」で少し賑やかにしたという構成になっています。
超デカ500系のぞみ号対応レールセット(1998年7月)
同じく
大型情景に掲載している「超デカ500系のぞみ号」に対応したレールセット。かなりの珍品です。
定価は3,200円で、「バラで購入されるよりずっとお得!」とあるので計算してみたいと思います。
ブロック橋げた(6コ入)の単品が650円なので、1コ108円として19コあるので2052円...あ、もう十分お得ですね。計算するのやめます。
1983年発売の 「ライト付東海道山陽新幹線セット」などで誕生した高架レールでしたが、ジョイントが両端とも凹型で専用の橋脚がないとレール同士を繋げられず、しかも片面にしかレールがなく複線間隔にも適さないという、あくまでも完全なる高架専用レールでした。
しかし発展性がなく一旦姿を消してしまったのは
旧動力時代後期のページでも取り上げています。
そこで、ブロック橋脚を使って組む事ができ、両面使用もできるレールとして新たな「高架レール」が開発されました。単品化は結構遅く、2008年にやっと発売されました。
「タイムステーションD51」のモノレールを拡張するためのレールセット。「タイムステーションD51」に含まれるレールと合わせてU字型のレイアウトを組む想定がされているため、直線区間は3本分の長さを持つというモノレールとしては若干大型のエンドレスになっているのが特徴です。
こんなにできちゃう!レールいっぱいセット(2003年3月20日)
多くのパターンを組めるレールセットです。オレンジ色の「ニュー踏切」が特徴。レールセットは車両が無い分狙って買う人も少ないのですが、このような限定カラーの情景が入っているので改めて注目されるべきなのではないでしょうか。
トイザらス限定品のレールセット。情景部品が豊富に入っており、通常品と同色の「ニュー踏切」「洗車場」に、セットオリジナルカラーの「高架駅」「音入り踏切」「田舎の駅」、そして単品発売が未だないアーチの「鉄橋」
が入っています。販路が限られているので知名度も皆無に近く、かなり激レアなセットです。トイザらスの企画力、恐るべし。
2004年6月発売の「プラロード大鉄橋&マリンライナーセット」のうち、鉄橋・橋脚の色と道路の構成を変えたレールセット。
まがレールかんたんレイアウトセット(2005年12月28日)
「R-23 まがレール」と同日発売のレールセット。「まがレール」の普及・発展を目的として発売されました。
まがレールが3本入っており、かなり自由度の高いレイアウトが組めます。アクセントとして色違いの音入り踏切が入っているのがいいですね。
2007年のプラレール博 in SAPPOROで初登場したイベント限定のセット。全てが雪化粧仕様になっていて良い感じのレールセットです。
限定品のレールセットとしてはロングセラーで、仕様を変えつつ2023年現在でも発売されています。
駅とつながるレールいっぱいセット(2007年7月)
「おおきなドームステーション」と同時に発売されたレールセット。単品発売前の「クリアドーム」のまるがた・しかくがたと水色のニュー大鉄橋が付属します。
地下鉄シリーズの発売と同時期に発売されたレールセット。単純なエンドレスレイアウトですが、直線区間を「地下直線レール」と「地下の駅」で構成してあります。
「地下の駅」はこのセット限定となる青いカラーリングです。曲線区間が通常の曲線レールとなってしまったのが残念ですが、「地下直線レール」は立体レイアウトで橋脚の代用としても使えることから有用性が高く、2023年現在でも単品としてラインナップに載っています。
対して「地下の駅」は売れ行きがあまり良くなかったのか、2014年に絶版となりました。
プラレールをはじめよう!ベーシックレールセット(2009年)
レールセットA・Bよりも大きくパターンのあるレイアウトを作れるベーシックセット。オリジナルカラーのいなかの駅が特徴です。
いっぱい作れる!レールと情景つながるセット(2009年)
箱が著しく劣化していますが、なかなか目にする事がない珍しいトイザらス限定品のレールセット。情景部品は通常品と同じカラーで代わり映えしませんが、レイアウトパターンは多めです。
かっこよく車両を並べよう!車両基地レールセット(2014年4月24日)
2011年7月に発売された「車両基地レールセット」の後身として発売されたもの。先代のセットではリアルな例の車庫が入っていましたが、こちらでは2007年に非売品として初登場したグレーの車庫が入っているのがポイントです。
新メカ時代が始まった直後に発売されたため、箱写真はE7系を除いて全て新動力、E4系もまだ黄色い帯を巻いており、時代を感じます。十年一昔とはこのことか。
のぼりおりを楽しもう!坂レールセット(2014年4月24日)
坂曲線レールとニュー坂レールの二種類の坂が入ったレールセット。レイアウトのアクセントとして「小さな鉄橋」と「ブロックトンネル」が入っています。
駅とつながる複線レールセット(2015年8月6日)
「トミカと遊ぼう!DX踏切ステーションセット」に対応した、単線レールのみで構成されている複線のレールセットです。
オレンジ色の複線踏切と黄色屋根の「高架駅」が入っているのが高ポイントです。ちなみに駅名は「ふみきり東駅」で、隣の駅は「しんみなと駅」と「いなかの駅」となっています。
かっこよく電車を走らせよう!DXレールセット(2018年10月11日)
発売時にレイアウト派の方々を中心に大反響を呼んだボリューミーなレールセット。その目玉はなんと言っても、箱に「スペシャルレール」として紹介されている「駅用プレートレール」です。1999年発売の「700系発進!新幹線ステーションセット」に含まれていた、高架駅用のポイントレールの地上版となります。駅用プレートレールは片面がY字ポイント、もう片面が複線間隔から複線幅広間隔に広げられる2WAY方式となっており、約20年に渡り地上線で島式ホームを組むことに苦戦していたレイアウターたちの世界に革命を起こしました。
こんな便利なレールが入っている反面、2本入っているストップレールは何故かグレー、直線レールも2本入っている(しか入っていないとも言う)のに1本はグレー、外側曲線レールは全てグレーなのに他のレールは元の青という、いささかちぐはぐ感が拭えない構成には多少なりとも不満が出たりもしました。
駅も従来の「こうかえき」タイプと、この頃台頭してきていた小さな駅、プラレーラーからの通称「電停」の2つが含まれており、せめてどちらかに統一してほしいという声も聞かれました。
とは言え、駅用プレートレールとグレーの外側曲線レールのインパクトは絶大なもので、発売直後には瞬く間に店頭からその姿を消し、早速入手困難品となったのも記憶に新しい製品です。
幸い、3年後の2021年に商品名を「〜キット」と変えただけでそのままの内容で再販され、以後は定番商品扱いとなったらしく、2025〜2026年カタログにも掲載されるほどの長期生産品となりました。
高架を走らせよう!新幹線レールセット(2020年3月)
リアルなグレーレールとPC橋脚が目玉のセット。グレーの複線外側曲線レールが入っている事が注目されました。
最近流行りの新型架線柱を使うためにブロック橋脚も入っていますが、何故か黄色成型。ブロック橋脚もグレーで揃えて、架線柱も白くしておけば大人気のレールセットになったと思うのですが...
直線・曲線レールではじめよう!スタートレールキット(2021年2月)
2021年に発売された、非常にスタンダードなレールセット。グレー成型の「つなげレール」がアクセントです。
20のレイアウトでかっこよく走らせよう!DXレールキット(2021年12月)
2018年に発売された「かっこよく電車を走らせよう!くみかえDXレールセット」の再販版。車両ラインナップの変化に合わせて箱写真が撮り直されている他、対象年齢表記が移動したり、サブタイトルが「20のレイアウトでかっこよく走らせよう!」と少し変わっていたり、レイアウトガイドの付属が無くなりWeb版を参照するよう記載があるなど箱に細かな変化はありますが、内容物の構成は変わりません。
初版発売時に大反響を呼んだ駅用プレートレールが再び登場し、発売後は継続的にレールセットラインナップに載っていることもあり、レイアウト派の皆様には大人気です。
まちをつくって走らせよう!トミカとプラレールのマイウタウンキット(2022年11月)
「まちクリエイター」と称する、トミカ・プラレール・アニアの共通コンセプト規格のセットで、その名の通り「街」を作る楽しみをメインとした内容になっています。
踏切、道路、高架駅が入り、自由に組み替えて遊べるのが楽しいセットです。踏切は線路部がスライド式で位置決めが可能、駅は往年のパネルステーションのように複数のパターンが組めるようになっており、レイアウト派の方々に好評の模様。
レールセット系としては珍しく、パーツ運搬用の貨車が1両付属します。
踏切は「J-12 トミカと遊べる踏切」として、駅ビルも「J-23 くみかえよう!ビルと駅」として、2023年3月23日に単品発売されました。
景色のカラーレールキット 〜雪と鉄道〜(2023年12月27日)
四季をイメージした「景色のカラーレールキット」の第1弾。雪景色をイメージした白いレールがメインのレールセットです。既存の「雪国レールセット」より少し青みがかった白で成型されたレールが入っています。
付属する駅は「くみかえプラレール駅」のカラーバリエーション。同製品のカラーバリエーションとしては2025年12月現在、唯一のものです。白い立木が3本、青いボディに冠雪表現のあるブロックトンネルがレイアウトのアクセントとなっています。
つなげレールは駅のホーム部と同じ濃いめのグレー成型。四季各セットはこのつなげレールで接続できるように構成されています。
景色のカラーレールキット 〜花と鉄道〜(2024年2月22日)
景色のカラーレールキット第2弾。桜をイメージしたピンクのレールを中心に、菜の花イメージの黄色いつなげレールとストップレール、ラベンダーイメージの紫色のニュー坂レールで構成されています。
ブロックトンネルは「雪と鉄道」から続投となり、冠雪が減っている表現となっているのが素晴らしいポイントです。立木は若草色。
駅は「くみかえプラレール駅」続投とはならず、例の小さな駅となってしまいました。駅名は「おはなみ駅」です。
事業者限定品
東京ディズニーリゾート限定で発売している跨座式モノレール用のレールセット。
事業者限定品のレールセットというかなり珍しい立ち位置にある商品です。