展開すると駅になるものや、ホームと線路が多い大きな駅、サウンド機能やクレーンなどのギミックがふんだんに使われているもの。いろいろあります。
こういったギミックが主流となっているものが
大型情景です。大まかに
未来特急のぞみ号の系譜にある新幹線そのものが巨大なステーションになるものと、
僕も今日から駅長さんなどの実在の駅に近いスタイルのターミナル駅に二分できます。
これもまた時代を反映した内容の遊び方が多いです。
当ページに展示している製品の拡張を目的としたセットもいくつか発売されているので、
レールセットのページも合わせてご覧ください。
未来特急のぞみ号(1994年7月)
プラレール初の実在の車両をモデルにした大型情景。
展開すると地上に6本、高架部に2本のレールが現れる巨大なものです。運転台部分は分離させることができ、窓ガラスの部分と運転台の部分で人形あそびができます。
正面から見て、向かって右側の側面にポイント付きの線路とストップ機能付きの線路で計3線、向かって左側は駅となっており、ホームに面する線路とストップ機能付きの通過線があります。ホームにはプラレール史上初となるホームドアが設置されており、ストップ機能と連動して開閉するギミック付きです。車体中央には全体を貫通する線路が配置されており、連結器カバーを開けることで通過できる構造になっています。
内部の構造は一部改修の上、下の「超デカ500系のぞみ号」に流用されています。別売りで拡張セットの「未来特急のぞみ号対応レールセット」が発売されていました。
ビッグつばさ号(1996年9月)
展開すると駅になる巨大な400系。箱写真では実車同様メタリックですが、製品はグレー塗装。後に実車がリニューアルされたことを受け、2000年にリニューアル品が発売されています。(後述)
こちらも拡張セットの「ビッグつばさ号対応レールセット」が発売されていました。
超デカ500系のぞみ号(1998年7月)
上の400系より更に大きな500系。「未来特急のぞみ号」のものを改修した内部には、下に線路5本とプラロードが1本、そして上に線路1本が繋げられる非常に大きな情景となります。
300系とは異なり、2階部分が留置線ではなく貫通線になっているのが大きな特徴です。例によって別売りで拡張セットとなる「超デカ500系のぞみ号対応レールセット」が発売されていました。
僕も今日から駅長さん(1999年8月)
地上2線と高架1線、そこからもう1線分岐する大きな駅。「ステーションビル(パネルステーション)」を使ってさらに広げる事ができます。新幹線の分割併合がある駅がモデルでしょうか。
400系の塗装が変更されたことに伴い発売された「ビッグつばさ号」のリニューアル品。中の配色も緑基調になりました。窓も黒く塗られ、ディテールアップも施されています。
新塗装の400系が付属するのが特筆すべき事項です。通常品で新塗装400系が発売される2002年までは唯一のものでした。
同年、セット品ではE3系つばさも発売されており、多少値は張りますが装いを新たにした山形新幹線をプラレールの世界でも楽しめるようになりました。
トミカで遊ぼう!積みおろしステーション(2000年)
高架1線、地上2線にフォークリフトとクレーンが付いた楽しいギミック系情景部品。オレンジのトミカ搭載貨車と青いエスティマが付いてきます。
2010年4月にリニューアルされ、「トミカと遊ぼう!つみおろしステーションセット」と改題された上でオールインワンセットととして復活しました。
日本全国アナウンスステーション(2003年7月)
JR旅客6社の駅のアナウンスを収録したエラい情景部品。地域に合わせた車両と遊ぶと迫力満点です。西日本地域の音源を中心とした「西日本・九州編」もあります。
アナウンスステーション 西日本・九州編(2005年7月)
「日本全国アナウンスステーション」が大好評だったために作られた続編情景。その名の通り西日本と九州に重点を置いたサウンドが収録されており、京都・大阪・岡山・金沢・博多・鹿児島中央の駅別放送が楽しめます。
2004年に開業した九州新幹線の放送を反映しているのがいいですね。
おおきなドームステーション(2006年7月)
地上2線+高架1線の大型の駅。その名の通り、二層部分にクリアパーツが使われているスケルトン系の駅です。僕も今日から駅長さんのような雰囲気がありつつも、明るい配色になっていることで発売された当時は「プラレールもスタイリッシュになったなぁ」と感じたものです。
駅前に駐車場、2階にロータリーがあるのもなかなか大きな駅のそれを表現していて素敵です。同時に発売された拡張用のレールセット「駅とつながるレールいっぱいセット」にストップ機能を持たないクリアドームの「まるがた」と「しかくがた」が同梱されており、繋げるとドーム部を3連に出来るという構成になっていました。
クリアドーム(まるがた)は「いっぱいつなごう700系ひかりレールスター」にも入っています。同年12月には、まるがた・しかくがた共に単品発売もされましたが、どちらも既に絶版になっています。
地下グランドステーション(2008年6月)
地下鉄シリーズが幅を利かせていたいた2008年に発売された大型情景。地下2面2線の駅の上に「地上パネル」が付属し、地上線と地下線を再現して遊べるようになっています。
「地上パネル」を「おおきなドームステーション」に置き換えてより大きな3層構造の駅にすることも可能です。2000年代の製品はどれも最近のもののように感じますが、もう15年ほど前の情景になることに驚きですね。
デカプラレールタウン D51レールステーション(2010年7月)
「ライト付D51まがレールベーシックセット」と同時発売された大型情景。セットと同じく144号機がモデルになっています。
ボイラーと炭水車の間に折り畳み式の特殊なまがレールが仕込まれており、展開すると直線レール6.5本分にもなる長い情景部品です。
ステーションとある通り、ボイラー部を開くと駅が出てきます。炭水車は二分割でき、手前側はトンネルに、後部側は給水所になるなど、出来る限りのギミックを詰め込んでいる印象です。しかもサウンド付き。
おおきな列車メンテナンスステーション(2011年7月)
トイザらス限定 おおきな列車メンテナンスステーション(2014年9月)
工場を模した4線分の情景部品。アームや洗車場などのギミック付きです。
このセット限定の「単線・複々線ポイントレール」が車庫を作る際に便利なので、今でも探してる人が多い印象です。
2014年のE7系発売に合わせてトイザらス限定で再販されていますが、中身は2011年の通常版と同一です。
ぐるぐる回る!ビッグ転車台基地(2015年7月)
その名の通り、ビッグな転車台の大型情景です、3両編成がすっぽり収まります。転車台と言っても車庫に収容するためのものではなく、方向転換がメインなので入口と出口がそれぞれ2箇所あるだけです。車両からの動力伝達で動作します。
自動で発車するモード、自分で出口を選べる手動モード、回転を続けるだけのモードがそれぞれ選べます。グレーの曲線レールが珍しく、発売当時はレイアウト派の間で少し話題になりましたが、レール4本のために大きな情景を買う人はあまりいなかった模様です。
今日からぼくが駅長さん!ガチャッと!アクションステーション(2017年7月)
「僕も今日から駅長さん」から分岐する支線が廃止され、地上に1線増線され全体的に改装されたかのような大型情景。商品名からしても正統進化版と言うべきでしょうか。
ホームドアが付いているのが特徴で、地上線の方はレバー操作で開閉ができます。2階部分のクリア成形のホームは、同年12月に「J-26 ホームドアステーション」として若干の改良の上、単品発売されました。
ひろげて立体!トミカとプラレールの街マップ(2020年7月)
高架と地上の二層構造のマップ系。パッと広げて遊ぶにはいい情景だと思います。高架駅の前後にある立体交差が絶妙にリアルです。
ピカッとシグナル!GOGO発車ステーション(2020年8月)
最近の新駅をイメージしたような変わった形のコンコースを持つ大型の駅。各ホームにシグナルトンネルなる短いトンネルが付いており、車両の停車中は赤色、発車すると緑色、「GOGO発車レバー」を使って3線同時発車をさせると黄色に光る仕掛けになっています。
サウンドも多く収録されているので、結構楽しい大型情景です。
ピッとしてGO!変形ドデカシンカンセンのぞみ(2021年8月)
新型の新幹線はよく大型情景化されますが、例に漏れずN700Sも大型化。
90年代の大型情景と比べると車両遊びよりも駅遊びに重点が置かれており、展開すると改札と券売機が現れます。付属のICカードを模したカードでいろんなサウンドが聞けるという感じの情景部品です。
しかし、ドデカと言うわりには寸詰まりでそこまで大きく見えない...というのは言っちゃダメですかね。