新動力時代の最後期。当館ではトミーロゴからタカラトミーロゴに変わったあたりを後期①と②の境界としました。
箱は後期①の頃から引き続き、黄色部にセット内容の説明や車両の紹介が配置されていますが、年が進んでいくにつれて青い線に写真や商品名が被るようになり、末期は境界線としての役割が曖昧になっています。
トミカタウンとのコラボセットや、過去のセットの廉価版・リニューアル版、0系新幹線引退やプラレール50周年記念などの記念系等々、約7年間のうちに多彩なバリエーションが展開されています。
N700系新幹線ベーシックセット(2007年6月)
2007年にデビューしたN700系のベーシックセット。濃いめのブロックトンネルと青いガーター橋が目新しいセットでした。
信号機はJR東海が訓練に使うためにトミーに発注したものを製品化したものです。セットの編成は量産車Z1編成であるため、箱には「写真はZ0編成です」と断りが記載されています。
パッケージには前後期があります。
EF510レッドサンダーふみきりセット(2007年6月)
久しぶりに登場したモータートミカのコラボセット。EF510の貨物列車とコンテナを運搬するトラックが踏切とオーバークロスでそれぞれ交差します。
貨車はコキ50000形風の茶色とコキ107形風のライトグレー色の2両、緑のトラックにコンテナが計5個という、今から思うと結構豪華なセット内容です。EF510は4号機です。
ブランドとしてのモータートミカの展開が既に終了しているため、あくまでも道路とトラックは「付属品」扱いです。
2007年3月に発売された「自動のりかえ駅とドクターイエローセット」の発展版として、トイザらス限定で発売された名前の通りデラックスなセット。
先のセットではドクターイエロー1編成のみが入っていましたが、こちらはE2系はやてとE3系こまちの2編成が入っていて、セット内容だけで自動のりかえ駅での遊びが出来るようになっている優れものです。
薄緑色のニュー大鉄橋も付属するレイアウトは正にデラックスそのもの。商品名上にあるE3系と駅のシルエットもおしゃれです。
自動のりかえ駅はセットオリジナルのちょっとリアル寄りなカラーをしています。そして特筆すべきは連結仕様ではないE2系はやて!2002年にJR東日本が発売した「E2系1000番代新幹線 はやて」とほぼ同一仕様で、E2系グループ全体で見るとかなり珍しい一品です。
知る人ぞ知る大物のセットを収蔵!
前年の2006年4月に発売された「E4Max車両基地レールセット」のトイザらスDX版セット。上の「新幹線自動のりかえ駅セットDX」同様、2編成入りとなっています。
2007年4月にリニューアル発売された「S-01 ライト付700系新幹線」が早速セット品デビューしたものになります。その700系がこのセットの目玉です。
なんとJR西日本仕様のB編成になっているのです。700系のB編成自体は2003年の販路限定品「新幹線&機関車セット」でも登場しており、このセットを以って地味に新旧金型で揃っています。
箱写真にはB編成が2編成とひかりレールスターが使われており、JR西日本の車両で統一されているという素晴らしいこだわりようです。
ファステック360S立体レールセット(2008年3月)
JR東日本の新幹線試験車両ファステック360S(E954形)のセット。
前後で形状の違う先頭車を入れ替えて遊べるように、中間車が動力車になっているのが特徴です。空力ブレーキも展開できます。
レイアウトは地上と高架が半々のあまり目新しくもない構成ですが、切り通しレールとリアルな車庫がアクセントになっています。
個人的には次世代の新幹線というイメージがまだまだ強いのですが、廃車から10年以上経っているようで驚きです。
付属のアンケート用紙にある「ケータイ」「待ち受け」も今や懐かしのワードかもしれません。
デカプラレールタウン N700系ステーションとドクターイエローセット(2008年)
2008年4月に発売された「N700系新幹線ステーション」と923形T5編成をセットにした、トイザらス限定のセット。
レイアウトはN700系のベーシックセットを基にしています。ステーションもドクターイエローも通常品と特に変わりはありません。
ありがとう夢の超特急 新幹線ひかり号セット(2008年10月)
0系新幹線が2008年12月14日を最後に引退(定期運行最終日は11月30日)するのを記念し、10月14日に発売されたセット。
当時最後まで残っていた0系R61・R67・R68編成のうち、R61編成がモデルになっています。
既存の3両に新規設計の中間車2両(37形・26形)を追加。5両編成で高架線を走る新幹線らしい風景が売りでした。
ちなみに引退時の編成にはビュッフェ車37形は組み込まれていなかったので、あえて普通の座席車ではなく外見上の特徴がある37形を選んだとしか思えません。渋いです〜。
レール・橋脚・情景部品にはこれも新規設計の「外側高架曲線レール」「PC橋脚」「片架線(PC橋脚用)」が登場。
ただ架線だけは壊れやすかったのか、次のフレッシュグリーンセットと2010年発売の「E2系はやて高架レールセット」で登場したのを最後に姿を消してしまいました。
いっしょにひろげよう!トミカとプラレールの街セット(2008年11月)
トミカタウンとのコラボセット。高架に置かれた「都会の駅」の下にバス停と駅舎を設けた「駅入口」が気になるパーツです。車両はDD51 1068号機牽引のカートレイン。
もう少し高く評価されてもいいかも?
さよなら0系新幹線 フレッシュグリーンセット(2008年12月)
0系新幹線が引退した2日後の12月16日に発売されたセット。
なんと、走行セットではなく展示用セットになっています。もちろん走らせる事も可能です。
編成はR62、最後の3編成より一足早く2008年3月に引退した編成でした。最後までビュッフェ車37形を組み込んで走っていた編成です。
展示用セットであるためか、走行用となる上の原色セットとは異なり、しっかりと6両編成になっています。2号車は本来乗務員室が無い26形7200番台ですが、これはわざわざ新規に型を起こすことは出来なかったようで、本製品では4号車と同じ26形7000番台で代用されています。
盛り土の側壁を模した系列名入りパネルが付属しますが、書体が何故かポップ体なのが少し残念。門型の単線架線柱はこのセットのみに入っている激レア情景です。
N700系新幹線とおおきなドームステーションセット(2009年春)
トイザらス限定品のセット。2006年11月に発売された「おおきなドームステーション500系新幹線セット」の車両をN700系に、水色の「ニュー大鉄橋」をライトグリーン色に変えた模様替え品です。
このセットのN700系は2009年4月23日に発売された「S-11 サウンドN700系新幹線」と同様のN1編成となっていますが、単品とは異なり非サウンド車です。
50周年記念 C12蒸気機関車アーチ橋とレールセット(2009年4月)
プラレール50周年を記念して、初期の製品「プラスチック汽車レールセット」を現在の技術とデザインテイストで商品化したらどうなるか?ということで発売されたセット。
新規金型のC12 50号機にワム90000、レム5000、ワフ25000という激渋チョイスな貨車が目を引きます。
メインの情景となるアーチ橋は茶色の直線レールを枠で挟むことで表現されています。ガーター橋も田舎の駅もセットオリジナルカラーです。
C57 180号機 蒸気機関車ベーシックセット(2009年8月)
2005年2月に発売された「C57 SLばんえつ物語号セット」のリニューアル品。
前回製品とは異なり、緑色の鉄橋と引き込み線が追加されたのがポイント。桜の木は2本に減ってしまいましたが、それでも風情が出るので十分だと思います。駅は「いなかのえき」のカラーバリエーションとなり、駅名は「川面の駅」になりました。
実車のリニューアルを反映し、12系客車が青基調の姿に変更されています。
いっしょにひろげよう!トミカとプラレールのロータリーセット(2009年11月)
トミカタウンとプラレールのコラボセットの一つ。トミカが2台付属する事もさることながら、機関車がEF65形1068号機、貨車はトミカ搭載貨車(ク5000形)の新塗装というなかなか渋い組み合わせです。
除雪アクション!DD14+DE10特雪セット(2009年11月)
2004年発売の「サウンド除雪DD14重連セット」の廉価版と言えるセット。DD14とDE10の重連特雪列車です。DD14重連もそうですが、子供向けのおもちゃで特殊排雪列車って...
「豪雪地帯で活躍しているよ!」とある通り発売当時はまだまだ現役で頑張っていましたが、セット品モデルの333号機は発売当時すでに廃車済み、DD14形自体も数を減らし、2022年現在は310号機の1両のみが残っています。
トミカと遊ぼう!つみおろしステーションセット(2010年4月)
2001年頃に発売された「トミカで遊ぼう!積み下ろしステーション」のリニューアル版。セットされた車両はなんとEF60形19号機の国鉄色!渋すぎます。
渋すぎる機関車に対し、貨車の「トミカ搭載貨車」「コンテナ貨車」はオレンジ色。コンテナもプラレールオリジナルとなっており、ギャップが面白いセットです。
トミカと遊ぼう!つみおろしステーション&自動のりかえ駅セット(2010年)
トイザらス特有の豪華なセットシリーズのひとつ。上のつみおろしステーションに自動のりかえ駅を合わせたギミック盛りだくさんなセットです。
機関車は元のセット通りEF60 19ですが、貨車がトミカ搭載貨車2両に変更されています。
スカイライナー空港アクセスセット(2010年7月)
新型スカイライナーAE形のセット。車庫を出て切り通しレールを通るのが新規開業した成田スカイアクセスのイメージを彷彿とさせてくれます。ところで空港要素は...?
ライト付D51まがレールベーシックセット(2010年7月)
まがレールがメインの変わり種セット。同月発売の「デカプラレールタウン D51レールステーション」と組み合わせて遊ぶ事が推奨されています。
小さな踏切発売後のセットですが、風情を出すためか2008年に絶版となった「音入り踏切」が入っているのがワンポイントです。
いっしょにひろげよう!トミカとプラレールのニュータウンセット(2010年11月)
橋上駅と駅前ロータリーがメインのセット。道路の上に線路を通せる「道路対応橋脚」がトミカタウン派の皆様に大変人気です。
車両はEF60形19号機のやすらぎ色。渋いどころの騒ぎではないチョイスです。トミカ搭載貨車は濃い緑色。
E2系はやて高架レールセット(2010年12月4日)
2010年12月4日に新青森まで延伸し全線開通した東北新幹線を記念したセット。
PC橋脚と片架線が再登場しました。新規開業区間に設けられた三内丸山架道橋をイメージした「エクストラドーズド橋」が注目の情景です。
E2系は前照灯表現があるセット限定の仕様です。
新幹線みずほ・さくら高架トンネルセット(2011年3月12日)
2011年3月12日に新八代〜博多駅間が開通し、全線が開通した九州新幹線。それと同時にデビューしたN700系7000・8000番台が入ったセット。
情景では「高架対応トンネル」とグレーの「車止め」など、ちょっと珍しいものが入っているのが目玉です。セット品で窓付きの箱となっているのは2022年現在から見てもかなり珍しく、記念セットであることを前面に押し出したデザインだと言えます。
N700系7000・8000番台の単品化は新メカ化が始まった2014年であるため、新動力でライトが無い「みずほ・さくら」はセットのみの仕様となり、かなり貴重な存在です。
発売前日に東日本大震災が発生し、九州新幹線の開通式典は中止、このセットもあまり話題に上がることはありませんでした。
連結!E5系「はやぶさ」&トミカ駅前ロータリーセット(2011年4月)
2011年3月5日にE5系が営業運転を開始した事を記念して発売されたセット。新しいレールとして「複線幅広ポイントレール」が登場しました。
2014年発売の単品とは異なり、幅広側のジョイントが凹凹の組み合わせになっているのが特徴です。
最近の製品というイメージがまだあるこの世代のセットですが、E5系もデビューから10年以上経ち、連結相手がE3系こまちなところに時代を感じてしまいます。
2011年の「おもちゃ大賞」ボーイズ・トイ部門の優秀賞を受賞しており、それを示すステッカーが箱に貼られている個体があります。
「500系ベーシックセット」のリニューアル品。東海道新幹線から500系が撤退してから初の500系セット品です。
「レールセットB」同様の瓢箪型レイアウトになり、情景部品もかなり省略されてシンプルなものになってしまいました。
青い屋根の駅があるのがちょっと嬉しいポイントです。
いっしょにひろげよう!トミカとプラレールの陸橋セット(2011年11月)
トミカタウンの陸橋をくぐり踏切を渡る情景の変化が楽しいセット。DF200レッドベアが赤いク5000形を2両牽引しており、なかなか濃い車両チョイスです。
トミカ用の陸橋パーツは裏返すとプラレールのレールにもなります。
きかんしゃトーマスのラッピングトレインセット(2011年12月)
実在の車両のセットですが、トーマスシリーズ扱いの少し変わったセット。カラーレールがいつだかのジャスコのセットを彷彿とさせます。
京阪700形は顔を変えて600形としてプラレール博限定で出ましたが、カラーバリエーションも豊富なので色々出してほしいものです。
ライト付重装D51 498号機ベーシックセット(2011年12月)
いわゆる「門デフ」を装備し、集煙装置を搭載したD51 498のベーシックセット。ベーシックセットのくせになかなかマニアックな内容です。
「田舎の駅」は明るい緑のホームに赤い屋根の茶色い駅舎というカラーバリエーションです。客車の12系はスハフ12 162。
トミカと遊ぼう!N700系駅前パーキングセット(2012年4月)
2011年に発売された「連結!E5系「はやぶさ」&トミカ駅前ロータリーセット」の東海道・山陽新幹線版のようなセット。
駅前にあるものと言えばみたいな駐車場が付いた「駅前パーキング」がメインです。駅そのものは簡易的に作られ、駅舎は往年のパネルステーションみたいな板一枚。
こんな内容のセットなのに何故かトミカは含まれていません。その代わりなのか、このセット限定の仕様となる新動力のライト付であるN700系が入っているのが高ポイントです。
東武スペーシアで行こう!東京スカイツリーセット(2012年11月)
東京スカイツリーの開業に合わせて改装された東武100系スペーシア「雅」と情景部品スカイツリーのセット。
2021年から「雅」を含むリニューアル塗装編成が旧塗装に戻されることとなり、この塗装は10年強で消滅する事になりました。
いっしょにひろげよう!トミカとプラレールのハイブリッドタウンセット(2012年11月)
「ハイブリッド」と「エコ」がテーマのセット。電池不要で警報機が光る、このセット限定の「大きな踏切」が目玉です。
ダブルライト923形ドクターイエローセット(2012年12月)
2007年3月発売の「自動のりかえ駅とドクターイエローセット」に入っていたドクターイエロー(923形T5編成)をベースに、先頭車をライト付き、後尾車をテコロジー仕様にしたもの。
テコロジー仕様の後尾車は2011年に「TP-04 923形ドクターイエロー」として発売されたものと同一ですが、新動力でライト付きの923形はこのセットのみの仕様となっており、珍しいです。
2012年当時は923形の単品販売はありませんでしたが、2014年の動力更新(新メカ化)に伴うラインナップ再編の際に「S-07 ライト付 923形ドクターイエローT4編成」が発売されています。
N700系の改良型、N700Aが主力になったのを反映したセット。ブロックトンネルは昔のように薄い色に、ガーター橋は濃い緑色になりました。
車体の大きなロゴを再現するために新規金型が起こされています。
連結!E6系スーパーこまち&トミカアーチ踏切セット(2013年4月)
新型車両E6系スーパーこまちのセット。在来線の踏切を模したアーチ踏切がナイスです。今はただの「こまち」なんでしたっけ...
いっしょにひろげよう!トミカとプラレールの曲線大鉄橋セット(2013年11月)
曲線がメインのセット。曲線大鉄橋に曲線の駅、曲線踏切とカーブのオンパレードです。それにしても車両がマニアックです。
普通のプラレールとは随分違った内容だったため、プラレールのファンからすると微妙に見えたセット。
このセットで登場した情景部品「駅舎」が2020年現在スタンダードの駅となりつつあり、少し残念です。
未掲載品
未掲載品です。
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N700系新幹線とおおきなドームステーションセット