EC箱

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◀︎電車箱6代目箱▶︎
最終更新:2023年2月1日

箱について

電車箱の次に登場した5代目箱では車種別に商品番号が振られるようになりました。電車にはEC、電気機関車にはEL、ディーゼル車にはDL、蒸気機関車にはSLが与えられています。
この付番のうち、商品数が一番多い電車のものを取って通称「EC箱」と呼ばれています。2023年現在のS品番とは異なり、同一付番での車種置き換えはなく、発売順に番号が増えていく方式を採っています。貨車・中間車単品は無付番です。
この付番はカタログには記載されておらず、箱の表面にも記載がないため、何のために始めたのかは今でも不明ですが、「特に意味はない」と言われています。
EL03・EL04・SL02の3つは欠番となっているらしく、2023年2月現在未だ発見されていません。1978年のカタログに掲載されている「EF-15」「ED-70」「C-62きてきいり」の3つが該当しそうなのですが、1979年春のカタログを最後に姿を消しているので電車箱のまま絶版となったとも考えられます。どなたかご存知の方はご連絡お願いします。
当初のみの話になりますが、付番は発売順というわけではなく、1978年登場分はまず電車箱からそのまま引き継がれ引き継がれた分(EC01〜08・11、EL01〜02、DL01、SL01・03)が発売されており、1979年春から夏にかけてEC09・EC10・EL05・DL02が発売されています。
1978年登場分で「EC11 特急電車」のみ飛び番号で発売されているのは、1976年に上下箱③「とっきゅう」が絶版となった後、帯モールドの追加等の改修が一足早く完了したためであると考えられます。「EC09 ライト付ひかり号」「EC10 急行電車」は当時の現行品の改修となるため、先に与えておく付番を用意していたのだと思います。カタログ以外に明確な資料がないので推測になりますが、この説が有力です。 この変則的な発売順はこの時のみに留まり、1980年以降は各車種番号順に発売されています。
「EC01 ひかり号」に関しては、以前より存在しているとの情報はあったものの長らく確認されておらず、2020年になってからやっと再発見されました。
「SL01 D-51急行」には蓋に付番が印刷されず商品名のみの個体が存在しており、EC箱の中でも最も早い段階で印刷された製品であると思われます。(2023年2月現在未収蔵)
箱のデザインは一貫していますが、地色には黄色・青色・緑色・灰色の4色が存在しており、車両によっては生産途中で地色が変更されているものがあります。地色変更で該当するのが「EC14 ビスターカー」「EL05 ブルートレーン」「DL02 ディーゼル特急」の3種。ビスターカーはトミーロゴ更新のタイミングで黄色地から緑色地に変更されています。ブルートレーンとディーゼル特急は発売当初は青地箱でしたが程なくして黄色地箱になっています。
1978年の登場当時は電車箱のフォーマットをそのまま引き継いでおり、「動力車付」の表記が無く、「乾電池の入れ方」のみが印刷されているというシンプルなものになっています。同年登場分は全て該当するものだと思われますが、現時点では「EC01 ひかり号」「EC02 パノラマ特急」「EC03 L特急」「EC07 電車」「EC06 地下鉄電車」「EC08 スカイライナー」で確認されています。
その他、箱の細かい変更点として、1982年にトミーロゴの変更が行われたことに伴うロゴの更新・レイアウトの変更が行われています。ただし、1両単品の製品のみトミーロゴの更新が行われず、1987年まで旧ロゴが使われていました。また、1985年製造分からは箱にバーコードが印刷されるようになりました。
「EC08 スカイライナー」の1987年生産品(最終生産品)には、車両が新動力になり6代目箱フォーマットを取り入れた新動力仕様の箱が存在しています。他の車種では今のところ見つかっていません。
「電車」は1978年から1985年まで全色で箱を共用していましたが、1985年製造分からは色表記が追加され、各色専用の箱に更新されています。
1981年に福岡県の百貨店井筒屋で発売された「福岡地下鉄電車」はEC箱フォーマットを利用した限定箱として存在していますが、超希少品なため未掲載です。

車両について

この世代で、上下箱時代のザ・おもちゃと言ったデフォルメだったものが徐々にリアル化に向かうようになりました。
電車箱から続投となった「電車(赤)」は、徐々にリアルな鉄道設備を再現できるようになったプラレールの世界に反して、見た目が実車とはかけ離れていたのが釣り合わなくなってきたのか、1981年に絶版となりました。「赤」は中央線を再現したものと思われますが、同時期の1979年には国鉄中央線に201系が導入され「オレンジ色の新車」が強い印象を残したのも影響しているかもしれません。
この「赤」と入れ替わるように「青」が1981年に再登場しています。
同様の事例で、小田急3100形NSEをモデルとしていたもののプラレールオリジナルのカラーリングで発売されていた「EC02 パノラマ特急」は1981年9月に配色を実車に合わせて「EC13 ロマンスカー」として再発売されています。
1979年から81年にかけて発売された車両はトミックスの技術を取り入れたものがあり、「EL05 ブルートレーン」「EC14 ビスターカー」「EC15 レッドアロー号」「EC16 パノラマカー」は精巧な造型で登場し、細かなルーバーや屋根のランボードなどを再現した高クオリティなものになっています。
「EC08 スカイライナー」は実車の塗装変更を反映し、1985年にモールドを改修の上で新塗装化されています。
「EC09 ライト付ひかり号」はライト機構の変更(ボディマウント→台車取り付け)、「EC14 ビスターカー」は生産途中で先頭・後尾車の裾帯の省略があり、生産途中での仕様変更があるのも特筆できます。
1982年から84年にかけて発売された車両は、いわゆる「冬の時代」と呼ばれている時期のものになります。「東海型電車」を塗り替えて国鉄185系・阪急6300系を模した「EC17 おどりこ号」「EC18 新幹線リレー号」「EC20 通勤特急」と、既存の車両に電子オルゴールを搭載した「EC19 メロディー東北・上越新幹線」「SL06 メロディーD-51」がその象徴です。
東海型電車塗り替えシリーズはあまりにも実車からかけ離れており、少なからず親御さんからクレームがあったとの話も伝わっています。
1984年発売の「EL06 ファミリーりょこう サロンカー」、1985年の「EC21 通勤電車」「EC22 ライト付ニュー新幹線」は、冬の時代の反省を生かしたのか全て新規金型(サロンカーは客車のみ)で発売されています。
1986年は新製品の発売がなく、新動力の開発に尽力したのか、あるいは国鉄の新型車両の登場が少なく製品化の余地がなかったのではないかと思われます。
1987年生産分の「電車(緑・青・黄)」には新動力で生産されたものが存在しています。

旧紹介文(2020年8月12日〜2023年2月1日)
電車箱の次に登場した5代目箱は、蓋に「EC◯◯」という付番が付いたために通称「EC箱」と呼ばれています。1978年から1987年まで使われ、新動力化と共に姿を消しました。 この付番はカタログには記載されておらず、何のために付けたのか今でも不明ですが「特に意味はない」との説もあります。
一部欠番があり(SL02・EL03・EL04)、「C-62きてきいり」「EF-15」「ED-70」の3車種が該当しそうなのですが、発見されていません。発売を予定していて結局やめたものと考えられますが、詳細は不明です。 1978年のカタログを見ると上記3車種が掲載されているので存在していそうなものですが... 何かご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
生産途中の1982年頃にトミーのブランドロゴが変更されたため、地色が1色しかない製品でも箱が二通り存在するという、コレクター視点からすると恐怖の箱です。 なお、DD-51やC-12などの1両箱と中間車や貨車の単品売りは1982年以降も旧ブランドロゴが継続して使用されています。 箱の地色には黄色・青色・緑色・灰色の4色が存在しているのですが、特に法則性も見られないのでどのような意味があって色を変えていたのかは不明です。 同一の製品で途中から地色が変更されたものもあります。
「EC07 電車」には色表記の有無があり、当初は全色で色表記の無い同一の箱が使われていましたが、1985年の製造分から色表記が追加されています。
2020年現在、色表記無しの「EC07 電車」に関しては緑と黄を展示中ですが、赤と青も存在するのでコンプリートを目指して捜索中です。
また、1985年製造分から箱にバーコードが印刷されるようになりました。
「EC08 スカイライナー」は実車が1983年から翌年にかけて塗装を変更したことを受け、1984年にモールドを作り直した新塗装が発売され、同時に箱の色が変わっています。
1987年初頭に製造された一部製品には中身が新動力になっているものがあり、更に新動力仕様の箱まで存在している事が確認されています。(現在スカイライナーのみで確認)
また、EC01は「ニューひかり号」だという情報がありますが、現在に至るまで発見されておりません。
未掲載ですが、「SL01 D-51急行」には蓋にEC付番の無いものがあり、EC箱の中でも最も初期に製造されたものの可能性があります。 基本的にどの車両も発売から絶版まで姿形を変えずに生産され続けていましたが、「EC08 スカイライナー」は前述の通り、「EC09 ライト付ひかり号」はライト機構の変更、「EC14 ビスタカー」では車体裾の帯塗装の省略など、仕様変更が施されたものもあります。
「EL05 ブルートレーン」「DL02 ディーゼル特急」は1979年の発売当初のみ青地箱でしたが、いずれもごく短期間で黄色地箱に変更されており、青地箱は非常に珍しいものとなっています。
さらに、1981年に福岡県の百貨店井筒屋で発売された「福岡地下鉄電車」が存在していますが、超希少品なため未掲載です。
未掲載の箱や車両を所有してる方が居ましたらご連絡を頂けると幸いです。
[2020年9月3日追記]
EC01の存在が確認されました!
今までは「EC01はニューひかり号」という情報が過去に文献で出たのみで、コレクターが台頭してきたこの約20年間その現物は確認されていなかったのですが、今回実在する事が分かりました。
生産年表やカタログを参照すると確かに消去法でEC01だけが残るのですが、「ニューひかり号」は1979年に絶版となっており、電車箱から移行しないまま姿を消した可能性もあったため存在を確認できたのは驚きでした。 商品名は通説の「ニューひかり号」ではなく単なる「ひかり号」で、中身はライトが窪んでいる初期タイプの"青鼻"です。
そしてよく見ると他の車種に見られる「動力車付」の表記が無く、「乾電池の入れ方」のみが印刷されているという電車箱フォーマットです。 登場直後のEC箱は全てこのフォーマットだったのではないかと考えられます。(現時点では電車・地下鉄電車・L特急・パノラマ特急・スカイライナーで確認されています)

EC(電車)

EC01 ひかり号
EC02 パノラマ特急
EC03 L特急
EC04 寝台特急
EC05 東海型電車
EC06 地下鉄電車
EC07 電車
EC07 電車(緑)
EC07 電車(黄)
EC07 電車(青)
EC08 スカイライナー〈旧塗装〉
EC08 スカイライナー〈新塗装〉
EC09 ライト付ひかり号
EC10 急行電車
EC11 特急電車
EC12 東北・上越新幹線
EC13 ロマンスカー
EC14 ビスターカー
EC15 レッドアロー号
EC16 パノラマカー
EC17 おどりこ号
EC18 新幹線リレー号
EC19 メロディー東北・上越新幹線
EC20 通勤特急
EC21 通勤電車
EC22 ライト付ニュー新幹線

DL(ディーゼル車)

DL01 DD-51
DL02 ディーゼル特急

EL(電気機関車)

EL01 EF-58
EL02 EF-66おうふく
EL05 ブルートレーン
EL06 ファミリーりょこう サロンカー

SL(蒸気機関車)

SL01 D-51急行
SL03 C-12
SL04 ライト付D-51機関車
SL05 シュッポーD-51
SL06 メロディーD-51

中間車・後尾車単品

以下に掲載している「電車(緑)」は新動力移行後の1988年に生産された6代目箱時代の商品ですが、EC箱時代のタグをそのまま使用しているのでこちらに掲載しました。 このタグは1982年のトミーロゴ変更後も「バンザイマーク」が使われ続けていました。
[2021年8月30日 追記]
1989年にタイで生産された「東北上越新幹線」の中間車が発見されました。トミーのタイ工場稼働が1989年なので、真っ先に生産国が移行された製品と見られます。 こちらも6代目箱世代の発売ですが、EC箱時代のタグを使用しているのでこちらに掲載します。

寝台特急
電車(緑)
東北上越新幹線

貨車

貨車も多種多様です。最大11種類がラインナップにありました。

車掌車
家畜車
郵便車

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