情景部品 建造物

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最終更新:2023年7月21日

駅を除いた建造物系の情景部品。実際に存在する施設やおもちゃ志向を凝らした架空の施設などがあり、多彩なカラーバリエーションにより本物らしくおもちゃらしいプラレールの世界を作り上げる重要な役割を持つものたちです。
付番があるものは付番順、無いものは付番モノの下に展示しています。

J-07 洗車場
1975年に「おうふくプラレールせんしゃじょうセット」に含まれる形で初登場し、1983年に単品発売された情景部品。セット品では赤色成型でしたが、単品化に際し紺色成型に改められました。
元は往復用として開発されたものだったので、1992年の往復プラレール絶版後も往復機能が付いたまま発売され続けていました。2003年のリニューアルを機に往復機能を廃止、水色成型となり現在に至ります。
2001年発売の「いろいろ情景いっぱいセット」にグレー基調のカラーバリエーションが含まれています。

ニューてんしゃだい
「てんしゃだい」に代わり、1981年に発売された小ぶりな転車台。先代はテンダー付きの蒸気機関車が収まりましたが、これはせいぜいタンク機関車が入る程度に縮小されてしまいました。
2021年で発売から40年を迎えたロングセラー品です。セット品でカラーバリエーションがあります。1988年以降はR-09が付番されています。


しゃこ / J-09 車庫
プラレール最初期から現在に至るまで発売されている超ロングセラー情景の一つが、この車庫です。
初期製品と現行品では幅が違いますが、フォルムは変わりません。発売当初はオレンジ色と水色の2色がありましたが、水色はすぐに絶版となったようでほとんど出回ることがありません。 セット品や非売品で多くのカラーバリエーションがあります。


しんごうじょ / J-11 信号所
1976年から2021年までラインナップに載っていた信号所。発売当初は両端が凹ジョイントだったため、1988年頃の生産分まではジョイント部品が2個付属していました。 2003年に今までの赤・白・緑の70年代情景定番カラーリングからリアルなグレー基調の配色にリニューアルされました。最近では馴染みが無くなってきた施設なので、絶版になって当然だったかもしれません。
[2022年3月11日 追記]
黄色タグのもので吊り下げ用の穴が隅丸の三角形になっているものを発見しました。J付番が入る直前の1986年頃生産の個体です。些細な違いですが、立派なパッケージバリエーションなので掲載します。


J-12 こせんきょう
1979年に発売され、2021年に絶版となったロングセラー情景。
以前は「えき」に合わせた水色ホームでしたが、2003年以降は「田舎の駅」に合わせて緑色になっていました。 2003年以降の外見の変更はありませんが、「元気なあいさつ、明るい笑顔」と印刷されたステッカーが2タイプ存在する模様です。 セット品等で多くのカラーバリエーションがあり、黄色や青色のものもあります。

J-12 つなげよう!くみかえこせんきょう
上記の「こせんきょう」を置き換える形で、2021年2月に発売された新たな跨線橋。新しい製品に見えて、収蔵日時点では既に絶版品です。
ジョイントを随所に配置し、複数個使えば背面連結や横に長いものを組めるという構造が売りでしたが、旧こせんきょうと比べるとリアルさの面ではかなり後退し、何故か既に絶版済みの「田舎の駅」に合わせたホーム色をはじめとして配色もケバケバしく、発展させるには複数個買わなければいけないという絶妙なハードルの高さから定着には至りませんでした。結果的に、発売から2年と少しが経った2023年3月に「J-12 トミカと遊べる踏切」に置き換えられて絶版となっています。
そもそも組み替え例にある「単線用の跨線橋」とはこれ如何に。今後中古市場で高騰するとは思えませんが、過去の迷製品として知られていくのはないかなと思っています。せっかくの鉄道付随施設をこのような形で失うくらいなら、旧こせんきょうをブラッシュアップしたものにしてほしかったですね。

J-20 たのしい列車工場
1995年6月に発売され、1999年に絶版となった大型情景。トラバーサーやエレベーター、洗車場などのギミックが詰め込まれています。 2002年に「機関車基地と整備士5人衆」としてリニューアル発売されています。

J-23 トミカが発車!プラレールのお店
超ロングセラーだった「J-23 いなかの駅」を置き換える形で2021年2月4日に発売された情景部品。プラレール界待望の高架下店舗になります。
2020年3月発売の「新幹線 N700S 立体レイアウトセット」に付属してたブロックショップを単品化したものです。店舗部分はセットではオレンジ色でしたが、単品では白色に変更されています。
高架線用と地上線用のトミカ発車レバーが付いているのでマルチな遊び方ができます。

J-24 車両基地
2009年7月発売。車両を斜めに留置するタイプの車両基地。グレー基調でリアルな出来になっています。グレーの車止めと直線レールが高ポイント。

J-27-1 とびだす絵本 新幹線でGO!
J-27-2 とびだす絵本 ピカピカだ!整備工場
J-27-4 とびだす絵本 出発だ!乗り物の旅
「とびだす絵本」シリーズ。全部で4種類あります。

修理!点検!車両整備ステーション(2011年1月)
J-20 たのしい列車工場」「機関車基地と整備士5人衆」の後身。
KFシリーズのリリースと同時に発売された事から、単品で買った機関車で遊ぼうというスタンスのようです。
「プラレールセット」として発売されましたが、製品構成はJ-20時代とほぼ同一なので建造物系情景部品に分類しました。
次の項目から無品番となりますが、こちらは便宜上J品番系に含めて展示いたします。

無品番

ハウスブロック(30個入り)
地味ながらも、プラレール界における超大珍品。1960年代に発売されていた「ハウスブロック」の30個入りセットです。屋根が赤と青それぞれ5個ずつ入っています。
箱写真は当然ながらハウスブロックを前面に出した構成。子供が大きなビルを建設中です。背景を見てみると、ハウスブロック公式の作例である「積木」や「学校」が建てられているのが見られます。サラッと写っている「桜の木」と水色の「車庫」も実はかなりの珍品。手前を走る電動プラ電車は金属連結器に屋根スイッチを持つ最初期タイプ。
プラ電車のすぐ後ろにハウスブロックが4個並んでいる事からなんとなく分かるかもしれませんが、セットとは言うものの箱はかなり小ぶりです。
レールや他の情景部品と同じく、タグ付きの袋に入っていた12個入りも存在しますが、そちらも大珍品であるため現在捜索中

ハウスブロック(12個入り)
「大珍品であるため現在捜索中」と書きましたが、30個入りの収蔵から半年も経たぬうちに12個入りも収蔵となりました。
他の情景部品と同じく、タグ付き袋で発売された「ハウスブロック」の12個入りです。30個入りの後に発売されたそうですが、1973年のカタログを最後に姿を消しています。
1973年版セールスマニュアルの価格表では「ハウスブロック(袋)」と表記されており、既に絶版となっていた箱入りのものと区別していた事が伺えます。
鉄道施設ではない純粋な「建物」というのがあまりウケずに絶版となったとまことしやかに囁かれていますが、後年の「ハウスブロック」や「パネルステーション」「ビルと駅」のように、プラレールのレイアウトにおける建物の概念は断続的に受け継がれています。

ほどうきょう
あまり見かけない初期のレアな情景部品。跨線橋ではなく、複線幅の線路を跨ぐ「歩道橋」です。今でも通用すると思うんですけどね。2011年に都内の玩具店で発見しました。

回転広告塔
トミーが自社製品を宣伝するためだけの情景部品。1972年に発売されましたが、いつの間にか姿を消しました。ユニークな情景部品です。
赤い台座部分をレール横にセットし、車両が通過する際にレバーを押して広告が回転するという代物です。 広告は初期状態では「プラレール(弁慶号)」と「トミカ(フェアレディZ)」が挿入されており、写真2枚目の台紙に他の広告が付属していて切り離して自由に入れ替えて遊べます。

てんしゃだい
絶版後30年以上経つ情景部品ですが、今でも根強い人気がある「てんしゃだい」です。 集電塔を架線柱の改良品で表現、ジョイントが8個付属してきます。

ファームハウス
一見プラレールには見えないため、中古での発見難易度はかなり高めの製品。田舎ムードを作り上げるには良い情景です。






風景スタンド
建造物ではありませんが、レイアウト用の置物なので建造物扱いにします。
1977年に発売された、日本各地の名勝のイラストを両面に貼ったものですが、プラレールの情景としては微妙すぎたせいか、すぐに絶版となりました。以下の全6種類が存在します。
 宮崎・日南海岸 / 二見ヶ浦・夫婦岩
 十和田湖・乙女の像 / 日光・東照宮
 札幌の時計台 / 松島
 阿蘇山 / 港町・神戸
 東京タワー・国会議事堂 / 大阪城
 日本一の富士山 / 京都・五重塔

ブロックビル
「こうかえき」の下に取り付けると高架駅ができる優れもの。鉄道施設ではない建物としては先代の「ハウスブロック」に続いて2つ目です。


プラレールタウン
③ブックセンター / ④ハウス
1987年に発売された建物系の情景「プラレールタウン」シリーズ。全4種あります。人形遊びの要素も含まれており、旧動力時代末期にあった人形が腕を取り付けられて再登場しました。
鉄道施設ではないためか情景部品として定着せず、1989年頃に絶版となりました。

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